7/28
砂漠の小さな魔法使い
砂漠を歩きながら湯気をもやもやさせているうちに、クルトは湯気もやもやの魔法がとても上手くなっていきました。
クルトのまわりにあるもやもやした湯気が、少しずつ濃くなっていきました。
同時に、クルトの体から湯気が登り続けていることも意味していました。
どんなに湯気をもやもやさせても、体から湯気が上がるのを止めないと、クルトはきっと死んでしまうと思いました。
クルトはずっと一人で砂漠を歩いていました。
遠くに池が見えたような気がしました。
クルトは池に向かって歩きました。
クルトの全身は砂だらけでした。
日焼けした皮膚はずっと前から痛みだしていました。
いつまで歩いても、遠くに見える池は遠くのままでした。
体の水分がほとんどなくなってしまったクルトは、歩くことができなくなり、砂場にうずくまってしまいました。




