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クルト、旅に出る
クルトは魔法使いの弟子で、魔法使いです。得意な魔法は湯気をもやもやさせることです。
ある日、おじいさんの魔法使いはクルトに言いました。
「クルトや、お使いに行っておくれ」
毎日湯気をもやもやさせていたクルトは、外に出られることに喜びました。
おじいさんの魔法使いは、布に包まれた丸いものをクルトに渡して言いました。
「砂漠のどこかに赤の旅人がいるから、探して渡すんだよ」
クルトは少し悩みました。
砂漠はとても広いのです。
旅人は、旅をしているから旅人なのです。
クルトはおじいさんの魔法使いに、何も尋ねませんでした。
砂漠の旅人を探すことは、魔法の修行かもしれません。
クルトが尋ねなかった理由は違いました。
お使いができないと思われると、外に出してもらえないかもしれないと思ったのです。
クルトは包みを受け取りました。
クルトは魔法使いの家を出発しました。
砂漠を探すのは簡単でした。
魔法使いの家は、大きな砂漠の中にあったからです




