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クルトの趣味

 幼いクルトは、魔法使いの弟子になりました。

 クルトは部屋で本を見ていました。

 クルトは字が読めませんでした。

 クルトが幼かったからかもしれません。

 誰も、クルトに文字を教えようとしなかったからかもしれません。

 字が読めなくても、クルトは本が大好きでした。

 面白い形の絵が、たくさん並んでいたからです。

 絵ではなくて文字なのだと、クルトは考えませんでした。

 

クルトは毎日本を見て過ごしました。

 ある日、おじいさんの魔法使いがクルトに言いました。

「クルトや、本が好きなら文字を覚えたらどうだい?」

 クルトは首を横に振りました。

 クルトは本が大好きでした。

 クルトが好きなのは、変わった図形がたくさん並んでいるのを見ることで、図形の意味を知ることではなかったのです。


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