ヤマメに捕まったんだけどwww
やぁ。私は黒谷ヤマメと言うの。しがない土蜘蛛よ。貴方は私の蜘蛛の巣に引っかかりましたー。…?あ、コレ。あぁこれはね。
「うがー!なんなんだこれはー!離せー!」
…なぁにこれぇ。みたところ普通の人間ではなさそう。翼生えてるし。
とりあえず。
「や、やぁ。私は黒谷ヤマメ。貴方はだれ?」
「え?私は誇り高き吸血鬼レミリア・スカーレットよ?」
…ほう。吸血鬼か。しかもさっきのレミリアという名前、聞き覚えがあるな。たしか紅魔館の主だったっけ?…どうも信じきれないなぁ…宙ぶらりんになって必死にスカート抑えてる姿をみて…お、白か。
「と、とりあえずおろしてちょうだい!私、これは恥ずかしいわ!」
「と言ってもなぁ…私も三日食ってないんだよね。なにもしないではなすというのは…」
「うるさい!このマイナー蜘蛛女!」
…ちょっとイラッときたわ。
「マイナーキャラが大人気の私に逆らうんじゃないわよ!わかったら早くときなさい!」
…あ?
「聞こえないの!?貴方の耳は節穴かしら!?この怪人蜘蛛男!スパイダーマン!」
その時、自分の中の何かが切れたようなきがした。拳を振りかぶり、振り下ろす。
「どえりゃあ!」バキッ
「はぶっ!?」
…あ。やっちった。
「あー…ごめんなさい。いまのはカッとなったわ」
「うー!わ、私の顔をよくもぉ…このマイナー蜘蛛!」
「せいっ!」ドゴッ
「いぐっ!?」
蹴り。
決めた。こいつ許さん。
「どりゃあ!」ガドッ!
「ぐえばっ!?」
腹にパンチ。
「ぐばっ…痛い、もうやめて!」
何か聞こえたが、無視。
蹴りを顔面に向けて放つ。レミリアがうめき声をあげる。
それから蹴る。何度も。
蹴る
蹴る
蹴る
蹴る
「もう…やめて…」
吸血鬼といえども、痛みはあるようだ。しゃがんで顔を掴む。
「人に頼むには言い方ってものがあるでしょ?」
レミリアは怯えていた。おそらく私は恐ろしい顔をしていたと思う。
「もう…おろして…くだ…さい」
「だが断る」
私は牙をたてて体に噛み付き、音を立てて引きちぎった。
「…ッ!?痛い痛い痛い痛い痛い痛いいいいい!!!!」
うむ。なかなか美味である。
咀嚼しているとレミリアが涙を流して訴えて来た。
「お願いです…もう許してくだ…さい…もうここには来ません…みんなにも知らせません…」
流石に哀れだ。私は例の球体をレミリアの腹の傷口に押し込み、網をほどいた。そして蹴飛ばすかんじで穴から追い出した。
…?どうしてそんなに震えているんだい?君が最期にきかせてほしいというから話したんじゃないか。例の球体?あぁ、卵。三時間で腹を食い破って出てくる蜘蛛の卵よ?
じゃ、哀れな虫さん、いっただきまーす。