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好きってなんだろう?

作者: 心&tihiro


「好きって…なんだと思う?」

「好きって…愛だろ?Loveだろ!?」


私と彼は共に『好き』と言う意味を考えていた。


「愛ねぇ…類は人を…誰かを好きになったことあるの?」

私は、類と教室の窓側の席で机を向かい合わせ、共に語っていた。

「あったことがあったらこんなこと話してないだろ?」

「それもそうだね」

私は人を好きになった事がない。

告白されたことは何度もあるけれど、

「好きです!」って言われても…なんとも感じない。

というか、好きって何だろうといつも疑問に思う日々だった。


でも、その時類と出会った。

私はある時の放課後、校舎の裏にたまたま行っていた。

すると、そこには類と一緒に女の子が立っていた。


「私、類君が好きなの…だから。」

と、女の子が続きを言おうとしたときだった。

「好きって、なに?僕のどこが好き?僕の…」

と坦々と女の子に聞き返していた。

すると女の子は、

「最低っ!」 ビシッ

類をビンタし、目に涙をうかべて走って去っていった。


「君、盗み聞き?悪趣味だね」

私の方を見てきた類は私に近づいてきた。

そして、

「君も僕が…好きなの?」

「は?」

私は一瞬唖然とした。

いきなり意味不明のことを発した類。

「え?なんで?」

「好きなら…好きって言う気持ちを教えてよ!」

…類との出会いはこんな感じだった。


それから、別に類のことは好きじゃない、けど思っていることは

類と同じだと言う事言い、一緒だねとなり、いつも放課後になると

2人で集まって、好きと言う気持ちは何なのか会議をした。


「好きねぇ…」

「んー…」

私たちは首を傾げ、やはり疑問感じる日々だ。


「ドキドキとか、緊張とか?」

「ずっと見てたくなったり、ずっと傍にいたくなる…とか?」

私たちはお互い目を合わせる。


「千尋…す、好きとか…確かめる方法とかってあるのかな?」

と類が目を逸らす。

「あ、あるんじゃない?ででででデートとか…?」

と私も目を逸らす。


「じゃあ今度一緒に…出かけない?」

私たちは今週の日曜一緒に遊ぶことにした。


私は類と一緒に帰り、いつものように自分の部屋のベッドでくつろぐ。

「はぁー…なんだろうかなぁー変な感じ。」

何か、胸がいつもと違い変な感じがした。


その頃、類はと言うと、

「ふぁー…。眠い」

とあくびをしているのだった。


すぐ日々は過ぎていき日曜になった。

私は一段とオシャレをし、待ち合わせ場所に着く。


「ふぅー…。早すぎちゃったかなぁ」

予定時間より30分前に着き、私は携帯をいじっていた。

30分たっても…類は来なく、私は類が心配になってきた。


ちゃんと前提にメアドと電話番号は聞いていたので、私は彼に電話をかける。


プルル…プルル…ガチャッ


「おーぃ。どーしたぁ?」

「んー?あれぇ、今何時??」

と寝起きのような声を出していた類。

「あのぉ、もー予定時間なんだけど…」

「え!?ごめん!!すぐ行くから!!!」

と急に大声を出し、すぐぶちっと電話を切られる。


「すごい急ぎっぷりだったな。」

数分たつと目の前からダッシュで走ってくる類がいた。

私の傍につくとはぁはぁと息をきらしていた。

「はぁはぁ…ごめん!寝坊した!!」

類は、手を合わせ頭を下げて真剣に謝っていた。


「いゃ、別にゆっくりでよかったのに…私は全然気にしてないょ。

類がそんなに急いできてくれて、必死に謝ってくれることが逆に嬉しいよ」

私は類に笑顔を向けると、類は驚いた顔で私を見る。


その時類は、変な思いを感じた。

そのことは類には良く分からなかった。


私たちは、町や店、色々なところをブラブラ回り、

最後にゲームセンターにやってきた。


私は、たくさんのゲームを見て、ふと目に入ったのは、

とても可愛く、大きなくまのぬいぐるみだった。

「わぁー…可愛い…」

と見とれていると後ろから類が、

「とってあげようか?」

「え?」

「欲しいんでしょ?」

類は笑いながら私に気を遣ってくれた。


「で、でも…」

「僕、こういうの結構得意だし、とってあげるから」

類はくまのぬいぐるみを取ろうと慎重に頑張っていた。

すると、なんと一回でぬいぐるみを取ったのだ!


「すごぉい!!」

「でしょ??」

類は自慢げに笑って見せた。ぬいぐるみと取ってはいっと渡してくれた類。

私は、そんな類にときめいていたのだった…。


「あ、ありがとぅ。その…お礼」

「え?いいょ別に、遅刻した代わりにそれあげる、それで許されるとは思ってないけど。」

「いゃ、十分だょ!それに遅刻したことなんて全然気にしてないから。

すごく嬉しいよ!これ、大事にするね。」

と満面な笑顔を彼に見せる。

「よ、喜んでくれたなら…なにより…だょ」

と、何気に照れていた類。


何時の間にか時間は過ぎ、もう夜の6時ぐらいになっていた。

「もぉ、帰ったほうがいいかも。」

「そ、そうだね」

正直帰りたくなんてなぃ。

もっと類と一緒に居たい…って思ってしまう。

これって…なんでだろう。

これが人を好きになる事?

こんなに…苦しいんだ。


「じゃあ送るから。行こう?」

類が先に歩いていってしまぅ。


…い、行かないで!



私は無意識に類の服を掴んでいた。

「ん?どうしたの??」

「い、いゃ…何でもない…」

私は何もいえず下を向いていた。

帰り道は一言も話せず、坦々と歩くともぉ私の家についていた。


もぉ、着いちゃった…早いな。


「ねぇ!…千尋」

類が私の手を掴んで、私の目をじっと見る。

「ど、どうしたの?」

私はびっくりして、目をパチクリさせていた。


「ぼ、ぼぼぼ僕…これになりたい!」

と言って類は私の手を絡ませる。

これは…恋人つなぎだっけ?


…!?

こ、ここ恋人つなぎ!!?


「え!?あ、あ、あの…その…」

私は戸惑ってしまい、あたふたしていた。

すると類は、

「僕、千尋のこと…好きになっちゃった…かも?」

類の顔は既に真っ赤でキョロキョロと目線を逸らす。


「私…も、好き…かも?」

私は目を見合わせ、お互いに笑いあった。

そして、類と私は…夜7時近く、初めてキスをしたのだった。





お・わ・り☆

連載の次にこの短編を書かせていただきました。

どうでしたでしょうか?

やっぱり自分的には、構成能力があまり、よろしくないのか、文章が整ってない部分もあり、読みにくかった人もいるかもしれません。

そこはご了承願いたいです。


けれど、最後まで読んで下さった方々もいてくださると思います!

ありがとうございます!!

気に入っていただけたら幸いです。


また、たくさんの小説をかきたいと思っています。

これからもよろしくお願いします!

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