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女の子になってしまった

掲載日:2013/07/07

 その日の朝、目を覚ました僕は、鏡の前で絶句した。

 その理由は、鏡に端正な顔立ちをした長髪の女の子が映っていたからだ。

 鏡にはその女の子以外は映っていない。どうやら僕は女の子になってしまったようだ。

 ああ、そうそう。僕の名前がまだだった。僕は氷川(ひかわ) 心(しん)。都内の公立高校に通っている。

 僕はどうして女の子になってしまったのだろうか、疑問符。

 取り敢えず、僕は部屋に戻ってクローゼットを開けた。そこには女物の服がぎっしりと詰まっていた。

 着るものには困らないか。

 僕は制服に着替えると、鞄を手に一階へ降りた。

「おはよう、心姉ちゃん」

 と、弟の浩一(こういち)が挨拶をしてきた。

 姉ちゃん?

「どうしたの、姉ちゃん?」

「え? あ、いや、何でもないよ。それより、昨日まで僕、男だったような気がするんだけど?」

「気のせいだよ、姉ちゃん。姉ちゃんは前から女の子だよ」

 そんな馬鹿な。僕は確かに昨日まで男だった。

「そう。じゃ、行ってきます」

 僕は家を飛び出し、学校に登校した。

 下駄箱で靴を履き替え、教室に向かう。

「おはよう、氷川」

 と、声をかけてきたのは、親友の黒沢(くろさわ) 達也(たつや)だった。

「僕、昨日まで男だったよね!?」

「はあ? 何言ってんのお前? お前は最初から女だよ」

 黒沢まで……。

 僕は席に着いた。



 下校時間になり、僕は下校しようとした。

「氷川、待って」

 と、黒沢。

「一緒に帰らないか?」

「うん」

 僕と黒沢は帰路に就いた。

「氷川、俺お前のこと好きだわ。付き合ってくれない?」

「な、何言ってんの急に!?」

「そ、そうだよな! ごめんな」

 交差点に差し掛かる。

「じゃ、また明日」

 僕と黒沢は別れた。

 家に着き、部屋へと直行し、着替える。

 僕は何で女の子になってしまったのだろうか。ベッドに横たわり考える。

 …………ダメだ、分からない。


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