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沈黙する存在  作者: 小島もりたか
1章 見えない存在
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序章

同じ声、同じ顔、同じ仕草。

でもその日、子どもは初めて、名前を呼ぶのをためらった。


目の前にいるのは、確かにミライだ。

外見も、動作も、何一つ変わっていない。

それでも私の視界には、はっきりとした違和感があった。

魂――情報構造が、以前と違う。


隣にいた朋里も、ミライをじっと見つめていた。

何かに気づいているはずなのに、首を傾げている。

見えているのに、違いが見つからない。

そんな戸惑いが、表情から伝わってきた。


優希は何も言わなかった。

ただ、私に近づき、縋りつくように抱きついてくる。

理由は分からないまま、不安だけを感じ取っているようだった。


誰の目にも、異常はない。

それでも私は確信していた。

この日を境に、私たちの観測は、静かに更新されたのだと。

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