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第3章:再統合の光
旅の果てに辿り着いたのは、「統合の空間」だった。五人の守護者たちは言う。
「私たちは、元々バラバラだったんじゃない。君が必要とする時、必要な形で現れていただけなんだ」
ユナは気づく。
脳は、自分が世界に正しく立つための「地図」
心は、他者とつながるための「橋」
精神は、進むための「炎」
意識は、自分であろうとする「光」
感覚は、世界を感じる「扉」
五つが一つになったとき、ユナの中で生まれた新たな言葉はこうだった。
「私は、生きている。私が、私として、生きている。」
そしてユナは目を覚ました。現実の世界に、微かな涙とともに。
守護者たちは、もう名前を持たずとも、彼女の中にいる。