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わたくしに振られた幼馴染♂が勘違いで女子になりまた告白されました  作者: しいず
幼馴染がTSして女子になりました

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第2話 千鳥お嬢さまは自分をデレさせる条件を志麻に出すが既に落ちています

この作品はカクヨムとpixivに投稿した物です。


太志の帰りが遅いのを待つ千鳥お嬢さま。

すると、太志の前にいたメイドの安曇から連絡が来たが

安曇は太志の事を何故か「志麻お嬢さま」と伝えるのだった。

学校から帰宅後、自室から太志の部屋を何度も見てますが灯りは点いていません。

あれからもう3時間が経ち、外はすっかり暗くなっています。


 まさかわたくしに振られたことを苦に……いやいや、そんなことありません。

そこまで太志が弱いといいますか、根性はないはず……。

ただ、太志のことですから『明日から女の子になる!』と言いだしそうです。

わたくしが原因で、男性をやめることになったら責任を感じてしまいます。


「しかし、帰ってこないのは心配ですね。太志の家の前にメイドの安曇を待たせていますが……まだ連絡が来ません……」


太志とは何度か大喧嘩をしています。

しかし、一晩たてばけろりとして、すぐに仲直りしました。


 なので、今回みたいに帰ってこないのは、はじめてです。

もしかして本当に思い余って……。

わたくしが不安になっていると、安曇からスマートフォンに着信が来ましたので急いで出ます。


『もしもし、わたしです。志麻お嬢さまがお帰りになりました』


電話に出ますと、安曇が志麻お嬢様と言います。


お嬢さま?なにを安曇は言っているのでしょうか?それに志麻って誰ですの?

わたくしは混乱します。


「ちょっと、安曇、なにを言っていますの?それに志麻って誰ですか?」


『千鳥お嬢さま、大丈夫ですか?幼馴染の志麻お嬢さまですよ?』


「わたくしの幼馴染は男子ですわ、安曇の方こそ何を……」


『お嬢さま、いくら気が動転しているからと言って16年間一緒にいる

幼馴染を男性と間違えた挙句にお名前まで忘れるとは余程ですね。なんておいたわしや……』


訳がわかりませんが、今はとにかく太志を引き留めておきます。


「と、とにかく、そちらへ向かいますので、引き留めておいてください」


『わかりました』


 安曇の通話が終わりましたが、ちょっとなに言っているのかわからないです。

確かに、太志はかわいいショタタイプですが、男の娘でも女子でもありません。

しかし、安曇がこんな時にわたくしにこんな意地悪をする訳はないですし……。


(一体どうなってますの?)


よくわかりませんが、太志の家の前へ向かいます。

すると、見たことのない女子が安曇と一緒に立っていました。


「こんばんは、ちーちゃん」


「ええ、こんばんは……」


ひとまず挨拶をしますが、わたくしをちーちゃんと呼ぶのは太志だけ……。

まさか、この女子が太志ですの!?


「志麻さん、お嬢さまってひどいのですよ、志麻さんの名前を忘れたうえ、男性とおっしゃっていました。

このかわいいお方のどこが男性なのですかね」


「ははは……」


わたくしほどではないにしろ、確かにかわいいです……。

それより、なぜ太志が女子になっていますの?

3時間前までは確かに男子でしたのに……。


「ちーちゃん、ここではなんだから……ぼくの部屋で説明するから」


「ええ、わかりました……。安曇はお父様とお母様にお隣にいますが遅くなると伝えといてください」


太志がこう言いますので、わたくしは部屋で話を聞くことにします。


「はい、わかりました」


 安曇を先に家に戻らせて、わたくしは太志……いや、志麻の家に入ります。

おばさまと珍しく早く帰宅したおじさまがいらしています。

しかし、太志が女子になったことを驚くこともなく、帰りが遅くなったことを注意しています。

それ以外はわたくしに挨拶をして普段通りに接してます。

これではまるで太志が最初から女子だったみたいです……。


 志麻になった太志の部屋に入ると、部屋の中も女子の部屋らしくなっています。

さらに、部屋の匂いも男子の匂いでありません。


(これは完全に女子の部屋ですね……。今朝、迎えに来た時も、今までどおりの男子の部屋でしたのに……)


わたくしがそう思っていますと、志麻が口を開きます。


「え~と、どう説明したらいいのかな……」


太志がなぜ志麻になったか説明すると言いますので、聞くことにします。

しかし、自分から言いだしたのに、何も言わず、気づいたら10分ほど経ちました。

志麻はモジモジするだけで、何もいわないので、わたくしはイライラして詰め寄り顔を近づけます。


「ふと……いや、志麻、いいから話しなさい!自分から説明すると言いましたよね?」


「わ、わかったから、話すから離れてよ……」


わたくしが志麻に迫ると、やっと説明をし始めます。


「え~と、あの後学校を出て、家とは反対側にある稲荷神社に行ったんだけど……。

そこでロリ……善狐のミヤコ様に会って、女の子になる願いを叶えて貰ったんだ……」


志麻はこう言いますが、何を言っているのかわかりません。

嘘をつくにも、もっとましな嘘がありますよね?


「はぁ?志麻……いえ太志、いくらファンタジーが好きだからって、何言ってますの?

馬鹿にするのもいい加減にしなさい!」


わたくしは怒りますが


「ほ、本当だってば。実際にちーちゃん以外、みんなぼくのことを志麻って呼んで、女の子だって言ってるよね」


と言われると、確かに……と冷静になります。


「た、確かに、そうですね……」


太志だったことを覚えているのは、わたくしだけのようです。

しかし、なぜわたくしだけ太志のことを覚えているのでしょうか?


それを尋ねますと


「ミヤコ様はたまに書き換わってない人がいるって言ってたけど、それがちーちゃんだったみたいだな」


と答えます。


「なんか、ありきたりな答えですが、この際よいでしょう。しかし、なぜわたくしは書き換わっていないのですか?」


「理由は言ってないけど、稀にこういうことがあるらしいよ」


「そうですか……」


 現実なので志麻の言うことは信じます。

それよりも、太志時代から女子らしくてかわいかったですが……いざ、女子になったら本当にかわいいです……。

髪は少し長くなりましたけど、それでも少し長いショートカット。

身長は以前とほとんど変わってませんが、胸は体型の関係なのか大きく見えます。

多分、Dまでとはいいませんが、Cカップは確実にあります。


 話し方は太志のままですが、声は可愛らしい声になっています。

見た目は妹系キャラですが、ぼくっ娘なのがなんかよいです。

妹や弟キャラもわたくしの大好物……好みであります。


 神様もわたくしの好みにしてくださったのですかね?

でも、あくまでもキャラクターでの話であって、女性を恋人にする気は

ありませんし、神様によって志麻を恋人にされてませんし。


「あと、叶う願いことは1つだけだったよ。女の子になりたいと、ちーちゃんと恋人になりたいってお願いしたけど、

先に願った女の子にしてくださいって部分だけが叶ったみたい」


「100円で1つでも願いを叶えるとは、ずいぶん気前のいいお狐さまですね。それだと逆に後々祟られたりしませんか?」


100円で女子にしてくれると、祟りとかがありそうですね。


「なんか、ちゃんと主《あるじ》の神様が認めてくれたそうだよ。認められると、縁が切れるから祟りとかはないんだって」


祟りはないようですが、都合が良すぎですね。


「なんか都合がいいように感じますけど、そんなものなのですか?」


「そうだけど、2度目はないって言ってたし、大丈夫だと思うよ……多分」


「2度目はないってことは、もうずっとこのままですか?」


「まぁ、そういうことかな」


「……」


 わたくしは黙って震えます。

なんてことをしてくれます!ショタの太志がよかったのに!


この際なので白状します!

わたくしが太志のことを恋人にしなかったのは、家族と同じだからではありません。

かわいすぎて恋人になったら、わたくしの心臓が耐えられないので断っていました!

そして、毎朝部屋へ迎えに行くのは、部屋で太志の匂いを嗅ぐためでしたのに!

そのお狐様のせいで太志の匂いが消えてしまいました!


(でも、女子になっても、これはこれでいい匂いですね……)


って、なんでわたくし女子の匂いで興奮しているのですか!

思わず興奮してしまいましたが、ひとまず落ち着きましょう。


「元に戻れないなら仕方がありません。わたくしも志麻として接するしかありませんね」


「ありがとう、ちーちゃん。そうそう、せっかくだからここで告白するね」


「はっ?またなにを言っているのです?」


3時間前に振られたのに、また告白するのですか?

それに、わたくしが女子が好きなのは勘違いなのに。


 しかし、志麻はわたくしに構わず


「え~と、ちーちゃん……じゃなかった、柳千鳥さん、ぼくの恋人になってください!」


と志麻はまた告白し、右手を差し出しますが……ダメに決まってます。


「残念ですが、志麻とは恋人になれません。わたくしは女性とお付き合いできません」


「ちーちゃん、また強がらなくてもいいって。同性を好きなことを周りに言えないから、あえて断ってるんだよね」


志麻は断った理由を、まだ勘違いしています。

なんで、こうなるのですか?

性別が変わっても、変な思い込みと勘違いはそのままみたいです。

しかし、ここで違うと言っても聞き入れるとも思えないので、条件を出しましょう。


「そうですね、それでは条件を出します。

2か月後のわたくしの誕生日の7月10日までに、わたくしをデレさせたら恋人になります。

無理でしたら、今まで通りの関係でいましょう」


わたくしは誕生日までにデレさせたら、恋人になる条件を出します。


「わかった、2か月でデレさせればいいんだね。

ダメだったら恋人になるのは諦めるけど、ちーちゃんと幼馴染なだけで自慢できるから、今のままでも十分だよ」


 志麻はこの条件を、あっさり飲み込みました。

なんとか、この場は収まりましたが、わたくしをデレさせるのは……簡単そうなので困ります……。


 正直、志麻はキャラ的にわたくしの好みといいますが、ど真ん中です。

デレさせたらって言いました。

しかし、はっきり言いますが、既にわたくし落ちています!


 ただ、今はそのことに志麻は気づいていません。

なので、すでに落ちていることを志麻に気づかれずに、誕生日までの2か月間過ごしてみます!

お読みいただきありがとうございます。


メイドの安曇は千鳥お嬢さまと志麻(太志)の幼馴染です。

千鳥お嬢さまは志麻の事を妹系と言ってますが、志麻本人はそう思っていません。

志麻はかわいい系のキャラではありますが、性格は太志の頃から変わっていないのですが

それが逆に良いと思っています。


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@shiizu17

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