私のエッセイ~第百八十二弾:ボクサー列伝(7):マイク・タイソン~ 黒いマルシアノ
皆さん、おはこんばんちわ! お元気ですか・・・?
本日は、少し期間を置きましたが・・・また素晴らしいボクサーを紹介したいと思います♪
『マイク・タイソン』。
黒いマルシアノ・・・ダイナマイト・タイソン・・・アイアン・タイソン・・・マイティ・マイク。
数々のキャッチフレーズで呼ばれ、全盛時代には、その強さを欲しいままにした、鉄人です。
1985年にプロデビュー以来、KOの山を築き上げ、生涯戦績・・・58戦50勝44KO6敗2無効試合。
あの『ジャック・デンプシー』『ロッキー・マルシアノ』『ジョー・フレージャー』に続く、バリバリの純粋なインファイター・・・攻撃オンリーの、とてつもなく強いヘビー級チャンピオンでした。
ただし、タイソンの全盛期は非常に短く・・・
だいたい、私が見た限りでは、デビュー戦であるヘクター・マーセデス戦から、マイケル・スピンクスとのスーパー・ファイトまで。
1985年から1988年まででしたね。
私と同年代の皆様は、リアルタイムのタイソンを見て、彼がいかに特殊な強さを誇っていたのかを、よくご存じかとは思いますが・・・
あのモハメッド・アリが登場して以来、アリのマネをした、アウトボクシング一辺倒のつまらないボクシングをする連中が世にはびこり・・・
質の悪い、といっては失礼になりますが、迫力に欠ける、凡戦を繰り返すヘビー級選手が大勢を占め・・・
ボクシング人気は、いつしかずっと下のクラスのミドル級あたりに移り、そちらで新たなスターが誕生することになりました。
あとでゆっくりとUPしていきますが、マーベラス・マービン・ハグラー、シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ、ロベルト・デュラン・・・こういったキラリと光る華のある選手が大活躍し、お茶の間を席巻するようになります。
そして、実力は折り紙つきであるものの、いまひとつ盛り上がりに欠けていた、世にも珍しい不人気チャンピオン、『ラリー・ホームズ』が長期政権につく頃には・・・
もうみんな、ヘビー級の試合なんか、ロクに観なくなっていましたね。
しかし、しかぁぁぁぁぁああしっ!!
とうとう出てきましたよ、とびっきりのモノスゲーやつが!!!
それが今回取り上げさせていただいておる、『マイク・タイソン』なんです。
タイソンの登場で、またふたたび、ヘビー級に人気と注目が集まりはじめました。
・・・みんなで、彼の迫力ある攻撃的なボクシングに釘付けになりましたよ・・・。
きっとこの頃の彼を知る人は、みーんな、「タイソンが最強さ。彼が一番に決まってるだろ!!」って言いますよ。
後年、精細を欠く、雑なボクシングに変わっちゃったり、レイプ事件でハメられて収監されたり、ラドック戦でレフェリーのリチャード・スティールが早すぎるストップかけたために、消化不良の勝利を余儀なくされたり・・・バスター・ダグラスに不運なKO負けしたり、ホリフィールドの試合中のしつこいバッティングに腹を立てて、野郎の耳を頭来て噛み千切っちゃったり・・・。
いろいろと不幸な出来事がマイクを襲いましたが、それでも彼のファンは、破産した彼を見捨てることなく、ずっとあたたかかく見守ってきました。
・・・この私だってそう。
全盛時代の彼のボクシングに対する、ひたむきでまじめな姿勢・・・勝った試合でも、自分がのした相手に近づき、健闘をたたえて抱いてキスまでする・・・そんな紳士的でいつも優しいマイクが、私、本当に大好きでした。
『戦う男に飾りはいらない。』
そういって彼は、いつも上半身ハダカの、いますぐにでも試合をおっぱじめられるような体制で、リングに上がっておりました。
・・・カッコよかったっす。
本当に、『武芸者』『サムライ』って感じでしたヨ♪
よく、「歴代最強のヘビー級チャンピオンは誰か?」という話になると、必ず上位TOP10にエントリーしてくるのが、このタイソンなんです。
いや、唯一無敗で引退したロッキー・マルシアノだ、象をも倒すといわれたジョージ・フォアマンだ、蝶のように舞い蜂のように刺すといわれたモハメッド・アリだ・・・なんだかんだといわれますが・・・
私は、歴代最強のヘビー級チャンピオンは、まちがいなく、このマイク・タイソンだと思います。
別のエッセイで、『史上最強のボクサー ジャック・ジョンソン』という英訳エッセイを書かせてもらってますが・・・
はっきりいいまして、タイソンの方がはるかに強いです。
アレは、元ネタの題名がそうなっていたために、素直に私が訳しただけなんです(苦笑)。
ヘビー級では異次元レベルのパンチング・スピード、異常ともいえる防御勘、踏み込みの速さ、動きのキレ・・・メガトン級のパンチ力・・・
そして、皆さんが一番見落としがちなのが・・・タイソンの『打たれ強さ』。
ダグラスに敗れるまでは、早い回で相手をノシていたために、打たれたタイソンをあまり見る機会がありませんでしたが・・・
実は初黒星のダグラス戦にて、皮肉にもそれを初めて公に披露することになります。
コレは後年、あのアメリカリング誌レポーターの『ジョー小泉』氏もおっしゃっていましたが・・・
「わたしね、タイソンがあんなにも打たれ強かったんだなぁって感動すらおぼえましたよ・・・。」と評するほどだったんです。
あんなにダグラスのベストパンチをまともにもらって、直撃されつづけられながらも、よくあの10回までがんばって立っていたな・・・と。
ちょっと余談になりますが・・・
あのダグラス戦のあと、ゲスト解説の元・WBC世界ジュニアウエルター級チャンピオンの浜田剛史さんがおっしゃっていた、試合後の一言が、私の胸にしみました・・・
「しかし・・・強いチャンピオンが負けるときって、さびしいもんですね・・・。」
1988年のマイク・タイソンと、1973年のジョージ・フォアマンの『野獣対決』が観たいっす・・・コレ、誰しもが一度は観たいカードじゃないですかね♪
では、そんな彼の、全盛時代の試合の中から、わたしが「一番マイクが強かったのは、このあたりの試合だぜ!!」」というものを、彼のトレーニング風景の様子などもまじえながら、おなじみのYouTube動画で紹介したいと思います。
マイク・・・いまでも私、あなたを尊敬し・・・愛してますよ!!
m(_ _)m
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1.『Mike Tyson Training HL』
→ UP主様は、「muhaha106」様。
2.『Mike Tyson vs Reggie Gross - Full Fight - 6-13-1986』
→ UP主様は、「Mike Tyson Career Bouts」様。~ タイソンの防御技と天性の勘のよさが、とびっきり光るベストファイト!!
3.『1986-07-11 Mike Tyson - Lorenzo Boyd』
→ UP主様は、「Lorand」様。~ このようにタイソンは、まれに見る『KOアーティスト』『KOフィニッシャー』『美しい仕留め屋』でありました♪
3.『Mike Tyson (13-0) vs Sammy Scaff (13-6) - 06 Dec 1985 - Full Fight』
→ UP主様は、「melkor325」様。~ サミー・スカッフのような巨漢ボクサーでも、マイクは普通にノシてましたよね・・・。
4.『Mike Tyson vs. Donnie Long (Full fight) 1985-10-09』
→ UP主様は、「Mike Tyson Fans Club」様。~ ドニーちゃんの憎めないキャラと、見事な倒されっぷりがたまんないわ~ん❤
5.『Mike Tyson vs Michael Johnson - Full Fight - 9-5-1985』
→ UP主様は、「Mike Tyson Career Bouts」様。~ 仮にもさぁ、「マイケル・【ジャック・ジョンソン】」って名乗るんなら、もうちょこっとがんばってほしかったなぁ・・・けっして素質は悪い選手じゃないのに。
・・・最後を飾るのは、コレ!!
バービックの『宇宙遊泳』と評された、千鳥足は、いまでも語り草ですよね♪
チャンピオンのバービックは、いつもタイソンがまっ黒なトランクスで試合をするのを知っていたので、この日ね、王者の意地で負けまいとして「嫌がらせ」のつもりで、同じようなまっ黒なトランクス着けてきたんですって。
可愛い❤
『Mike Tyson vs Trevor Berbick Full Fight HD (Tyson became the youngest heavyweight champion at 20)』
→ UP主様は、「Boxing Modern Classics」様。
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・・・また来てくれて、ありがとう。
お礼に、あたいから追加のプレゼントがあるわ。
じっくり楽しんでね❤
『”鉄人 マイク・タイソン伝説 第1夜 初戴冠~不動の王者へ|Mike Tyson Documentary Legend Part1』
→ UP主様は、「K Lin」様。
『鉄人マイクタイソン伝説~第1夜~ 初戴冠~不動の王者へ part②』
→ UP主様は、「K Lin」様。
『鉄人マイクタイソン伝説~第2夜~ 世紀の番狂わせ~再戴冠 part①』
→ UP主様は、「K Lin」様。
『”鉄人 マイク・タイソン伝説 第2夜 世紀の番狂わせ~再戴冠 |Mike Tyson Documentary Legend Part2』
→ UP主様は、「K Lin」様。
『鉄人マイクタイソン伝説 第3夜』
→ UP主様は、「K Lin」様。