クラスメイト達
おつかれ〜ベル」
ノートを取り出しながら隣の席の友だち、水属性のベルに話しかけた
「おつかれ、レイ、あーなんで午前中は4限もあるんだあ…」
「せめておやつタイムくらいほしいよね……」
「ラミィ……は寝てるのか…」
後ろを振り向くと私の友だち、緑属性のラミィアがスヤスヤと眠っていた。
「疲れてるのかな……?」
「だろうね、昨日徹夜でレポート書いてたらしいから…」
「あー…ラミィアらしいや」
「お、ラミィアが寝てるぞ」
そういって近づいて来たのは…
「オルク!まーた女の子にちょっかいかけようとしてるでしょー」
「いいじゃねえか別に」
コイツは私の幼なじみのオルク、悔しいことに成績はトップでスポーツもできる、そして結構な変人である。ちなみに炎属性
「学生じゃなくなったら捕まるって言ってるでしょー!まったくいつまでお子ちゃまなんだか」
「オレまだ子供だし〜」
「全く……」
あーもう相手にしてられない
なんでこうコイツは全く……
そう思いながら再び教科書を開く。魔法の実技試験がない高等学院は限られている。なんとかしてそこに収まらなければ私のような魔力を持たぬものは職が手につかない
………なんとしてでも頑張らないと
毎日がそんな日々だった
そんなある日
とあるニュースが流れ、人々を恐怖のどん底ヘ叩き落とした。あちこちで原因不明の爆発が次々発生。風属性の魔法使いによるものか』
『空を集団で舞う怪しげな影、ほうきには乗っていないもよう』
『風属性の反乱、再びか』
朝からこんなニュースが世界中を飛び交った
「聞いたか?あのニュース」
「聞いた聞いた、なんかヤバいらしいね」
「こっちに来るのも時間の問題じゃ…」
「ちょっとー怖いこと言わないでよ」
朝だというのに教室は騒がしかった。
みんなの話題はもちろんあのニュース
「なーんか朝っぱらからにぎわってるねえ…」
「一時期はおとなしかったらしいがアイツらまた反乱をおこそうって言うんじゃねーだろうな」
前の席で特性魔法陣の参考書を開いていたオルクがこちらに話しかける。
めずらしく不安げな顔をしていた
「………でもなんで今頃なんだろう?」
「さあな…でも何かしらあることは間違いないな」
「そっか………気をつけないと…」
ふと空を見上げてみた。みんなの不安を反映しているかのようなどんよりと暗い空だった。