第8話:奴隷
宿屋ドアを開けると宿屋のオヤジらしき人と少年が居た
恐る恐る訪ねてみる
「あの〜、一泊したいんですが・・・・」
「さっさと働け、馬鹿が!」
「・・・・」
少年は無言で床の拭き掃除を始めた
「お前はいつもいつも・・・・・あ、お客さん、お泊りで?」
急に宿屋のオヤジが営業スマイルで歩み寄ってくる。
まあ、宿屋にはオヤジだろうな、少しばかり美女を期待していた自分が馬鹿らしい・・・
「あ、ああ。1泊、泊まりたいんだけどこれで足りるかな?」
オヤジの表情の変化に戸惑いつつ銀貨1枚を手渡す
「ええ、もちろん足りますとも。1泊3食付で銅貨3枚です。おつりは・・・銅貨7枚ですね」
いまいち銀貨の価値がよくわからないが足りたようだ。
「ああ、ありがとう。で、さっきの奴隷ってのはなんなんだ?」
この世界に奴隷制度なんてものがあるのか・・・。なんだか嫌だな
「ああ、ハーヴェイのことですね。アレはゴードンさんの所の奴隷ですよ」
「ゴードンさんの所?」
「おい!、奴隷!!。こっちにこい、グズグズするな!」
そういいながらハーヴェイと呼ばれた少年がオヤジに引っ張られてくる。
「ゴードンさんはこの町にいる貴族ですよ、ゴードンさんは奴隷の貸し出しをやっていて、コイツはそのゴードンさんの所の奴隷だ。」
「俺は奴隷なんかじゃねぇ!、ちゃんとしたハーヴェイって名前が・・・」
「うるせぇ、お前は奴隷なんだよ!」
そう言いながら腕を振り上げる
「まあまあオヤジさん」
「おっと、すまないね、お客さん。コイツ奴隷の癖に生意気で」
「じゃあ他にも奴隷を扱ってる貴族はいるのか?」
「この町の貴族はゴードンさん1人で、奴隷の商売をしてるのはゴードンさんだけのはずですよ」
その宿屋のオヤジも酷いがそのゴードンって奴もかなり酷いな・・・
気に入らないな
「ちょっとそのハーヴェイを1日借りてもいいかな?今日、町に着いたばかりで町を案内して欲しいんだ」
「そう言われましても・・・、まだ仕事が残ってますし・・・・・・」
「そう言わずに、今日だけで良いですから」
そう言いつつさっきのおつり銅貨7枚をオヤジの手に握らせる
「そういえば久しぶりに自分で仕事をしたくなったな、おい、奴隷!、お客様に町を案内して差し上げろ!!」
そういいながらハーヴェイと呼ばれた少年を蹴飛ばす
「じゃあ、俺の名前はショータ、よろしくな」
宿屋を出てまずは自己紹介をした
「俺はハーヴェイ、さっき言われてたけど地位は奴隷だ。 まずは市場から案内するよ」
「なあ、何で奴隷なんかやってるんだ?」
俺は奴隷と聞いたときから気になってた質問をぶつけてみた
多分聞いちゃいけないんだろうが出来れば助けたい、それほど旅に余裕があるわけでもないが見てしまったものは仕方が無い
「俺の親父がゴードンに借金してよ、俺を置いて消えちまったんだ、その借金を返すために奴隷をやってるんだが、いくら働いても利子に追いつけなくて借金が増えるばかりなんだ、俺は一生奴隷のままさ」
あっさりと答えたが内容は酷かった
酷すぎる、どうしてこんなに前向きなんだ・・・。一生奴隷ってなんだよ、あんな扱いを受けて
「なあ、どうして逃げないんだ。逃げてしまえばいいだろ。今なら誰も見てないし、こっそり逃げてしまえば・・・」
「無理さ、これがあるから」
そういいながらハーヴェイは右腕を掲げた
投稿までにかなり空きがあって、なんだかすみません
大丈夫ですよ、まだまだ、書き続けます。
途中で投げるなんてことはしませんよ、絶対に
どれだけ酷い作品といわれても必ず完結させます
投げるくらいなら無理やりにでも完結させる!
そろそろ小説に矛盾とかが出てきたかな・・・・・