第5話:出発
窓から差し込む太陽、そして遠くから聞こえる小鳥のさえずり
なんて素敵な朝だろう
「まあ、ここが異世界じゃなければもっといいんだが・・・・」
のそっと布団から起き上がりつつ頭をかく
「あ、ショータさん。おはようございます。」
「ああ、おはよう。ウェスタは朝、早いんだな」
これだけ温かいと朝起きるのが辛い、というより布団から出たくないと思うのが普通なのにウェスタははちきれんばかりの笑顔だ。
「あ、もうすこしで御飯ができるんで待ってくださいね」
さっきらかグツグツと煮込んでるものは御飯だったのか、とりあえず椅子に座ろう
足取りがふらふらしてるが断じて俺は朝に弱いわけではない。昨日、動きすぎて若干筋肉痛だからだ。
椅子に座って10分
頭が完全に覚醒した
普通はおきてから30分はボーとしてるものだが今は頭が警鐘を鳴らしていた。
生命の危機といっても過言ではないだろう
その原因は目の前の料理である
ウェスタが「どうぞ食べてください」と笑顔で作ってくれた料理はおせじにも見た目が良いとは言えない代物だ
というより魚の頭のようなものががこっちを見てる・・・・
いや、これは食べ物なのだろうか?
俺は「これが新型兵器です」と言われても疑わなかっただろう
多分、昨日のホーンベアーが見たら一目散に逃げ出すような見た目だった
「こ、これは?」
「あ、フォークを忘れてました、それじゃあ食べれませんよね。私、料理はあまり得意じゃないんですが頑張って作ってみました」
この純粋な笑顔、やはり食べ物か・・・
これ食えるのか?
食うのか?
食わないといけないのか?
食わないといけないんだな・・・
なんなんだよ、この疑問系連発
さすがに頑張って作ってくれた”食べ物?”を粗末にすることもできない
ああ神様、俺に勇気を・・・
フォークで魚らしきものを切り分けて口へ・・・
味は予想を裏切らなかった。
まずいというレベルではない、脳が認識できるマズさを超えたのだろうか、味覚が感じなくなった。
これが人類の防衛本能という奴か・・・
黙々と料理を口に入れる
機械的に噛む
そして食べ終わったときには自然と涙が出てきた
「ど、どうしたんですか!ショータさん」
「う、うまかったよ」
左手で顔を覆いながら右手の親指を立てて返事する
多分、声は震えてなかったはずだ。
ショータはこのとき世界の広さを知った。
というか、のんびり御飯を食ってる場合なのか?
今現在、俺の物凄いであろう魔力が回復しつつあるわけだ。
その魔力が回復すると国王とばれてしまう
国王とばれる=もとの世界に帰るのが難しくなる!
これは、ゆっくりしてられないな・・・
「そうだ!、ウェスタ、魔法とかについて詳しく調べれるところって無いかな?召喚魔法とか」
苦いお茶を啜りつつ聞いてみる。この家では食べ物に期待したらダメだな
「召喚魔法ですか・・・、魔法のことなら国立図書館に資料があると思いますよ。調べ物をするならあそこが一番です」
「なるほど図書館か、それって遠いのか?」
身の回りの荷物をまとめつつ聞いてみる
「国立図書館は城の近くですよ、もう出発するんですか?」
「城の近くか・・・ついてないな。あ、ああ急がなくちゃいけないんだ。」
これ以上、迷惑をかける訳にはいかないし、制限時間も迫ってる。
「遠いですよ。また森を通らなければなりませんし」
「大丈夫、なんとかなるさ。」
いくら魔力が消費されてないと言ってもこの世界の人並みくらいの魔法は使えるだろう
「そうですか・・・、それなら、ちょっと待ってくださいね」
ん?なんだなんだ?
「これを持って行ってください」
渡されたのは地図と大きなナイフ、そして服?みたいな物だった。
「これは?」
「地図とナイフは旅には必要でしょう?ショータさんは持ってないようなので差し上げます。そしてショータさんの服は目立つのでこのローブを・・・」
「ありがとう、でも、なんだかいろいろと悪いな」
「そういうと思ってました、なのでこの手紙を兄に渡してくれませんか?兄は何処で何をしているのか分からないんですが旅をしているショータさんなら合うこともあると思うので」
「なるほど配達料というわけか、わかった!、必ず届けるよ」
ドアノブに手をかけて扉を開く、太陽の光が眩しい。
瞼を閉じて、ゆっくりと開く
白いローブを羽織って、腰にはナイフを挿し、右手には地図を
目指すは国立図書館
ウェスタと別れ、ショータは元の世界へ帰るため情報集めの第一歩を踏み出した
はじめまして、マサヒラです。
えーと、勢いで書いてます
ここまで読んだ方はもうお分かりでしょうが私、小説なんて書くの初めてです。
句読点のつけるところとか分かりませんし、ストーリーが滅茶苦茶ですね。
わかってますよ、分かってるんです。
ただ好奇心で書いてみたかっただけなんですよ・・・
とりあえず書き続けることを目標に頑張ります!
生温かい目で見守ってくださると幸いです。