第39話:開戦
ナイフがショータの頭の横をかすめる。
「おい!いま頭狙ったぞ!腕じゃなかったのかよ!」
大声で叫ぶ
とっさにしゃがまなかったらナイフが頭に刺さっていただろ。
「ひっひ、ああ腕は貰うさ。殺してから貰うことにしたのさ。ひひひひ」
後ろの二人は笑いながら見てるし、後ろでは女の子が驚いた顔をしている。
相手との間合いは2メートルほど
ナイフを持った相手に丸腰で勝てるはずは無い
そこで考え付いた手段がこれだ
この前ハーヴェイ達が騎士にやって見せたのを思い出して・・・
右腕を突き出して手の平を見せる。
そして、左足を半歩下げる
「おい!俺はこう見えても魔法を扱うのは物凄く得意なんだ。怪我をするぞ?」
これまで何度もショータの命を救ってきたハッタリ
外見だけが強さではないのだから、このハッタリはかなり有効なはずだ。
男がビクッとして立ち止まる。
「なあ、こいつの魔力量はどうだ?」
すると後ろに居たヒゲの男が答えた。
「大丈夫だ、魔力も何にも感じないクズだ。」
さっきまで笑っていた男が真剣な顔になって答えた
「ひっひ、ハッタリかよ。ざんねーんでした。こんなことがあるから感知型は便利だなぁ。俺はどちらかというと攻撃型でよぉ」
やばい、簡単にばれた・・・
あげていた右手に向かってナイフが飛んでくる。
右手を急いで引いて半身をひねってそのナイフを避ける
「おい、ぬし!大丈夫なのか!」
後ろから声が聞こえた。
うん正直に言おう
「やばい!死ぬ!まじで危ない!」
そう言ってる間にも男のナイフが頬をかすめる
ギリギリだった。
「ひっひ、逃げてないでかかってこいよッ。」
男がしゃがんだと思ったら足払いをしてきた。
ナイフに集中してたため下か足が来るとはおもわなかった。
目の前の風景が斜めに傾く。
ドスンという音とともにショータはしりもちをついた。
「おとなしく言うことを聞いいてれば長生きできただろうによぉ、ひっひひ」
見上げると男がナイフを振り上げいた。
刺すのではなく切り付けようとしていた。
さっきと同じ光景だ。
ただ決定的に違うのがショータには避けることができないこと
ショータはとっさに両手で頭を抱え込む。
こんなことをしても、あれだけ大きなナイフだ。致命傷は避けれないだろう。
そのとき何も考えれなかった。反射的に頭を抱え込んで頭を守ることしかできなかった。
そして
男のナイフはローブの腕の部分の布地を切り裂き、腕にナイフが食い込み、ショータの頭に当たる
そして血を流しながら倒れる。
はずだった。
しかし実際はこうだ
ガキン
そんな金属音がしてナイフはローブを切り裂くだけで止まっていた。
「あ?なんだ?」
男が始めて驚いた顔を見せてた
ローブの袖から何かが落ちる
そしてショータの足元に転がってきた。
ハーヴェイたちから貰た奴隷の腕輪
その腕輪がショータを守って、そして砕けていた。




