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第36話:都市

商業都市ダラスにいろいろあったけど着いた訳だが


「俺は国王じゃないって、こんな子供が国王な訳ありえないですよー」


笑いながら目の前に居る騎士に言う。

甲冑つけて腰に剣を着けている、どうみても騎士だった。



予想はしていたが、やっぱり入り口には騎士が待ち構えていた。

この都市の入り口、全部に騎士が居るのだろうか?

いや、この国の国王が行方不明なのだから居るのかもしれない

こんなに大きいのに大変だろうなぁ


「そうだよ、ショータおにいちゃんは髪も目も黒くて珍しいけど、国王なんかじゃないよ」


ティファもそう言ってるんだから通してくれよ。


「君は通って良い。しかし、こいつは・・・少し待て、何故だ?何かおかしい・・・」


騎士がゆっくりと頭の上から足先まで見る。

やばい、汗をかいてきそうだ。

いや、自身を持て!俺が国王とばれることは無い。今の俺は完璧だ。


そして騎士がボソボソとつぶやく


「髪の色や目の色は珍しいが居ないこともない・・・服装も一般的なローブ・・・いや、気のせいだったようだ。

何も不振なところは無い。」


そして右手を差し出してこう言った


「疑って悪かったな。俺はこの都市の警護をしているジョラスというものだ」



同じく右手をだして相手の手を握る

「それが仕事なんですから、ショータといいます。」



「よろしく・・・ん?何だ?この腕輪は・・・」


何かに気づいたようにショータの右腕にはめられた腕輪を見る



やばい、この腕輪の正体を知られていたら話がややこしくなる!


「余り良い趣味じゃないな、それにヒビが入ってるじゃないか。16番街の近くに装飾品の修理屋があるから寄れば良い。」


知らなかったようだ・・・。まあ、奴隷の制度があったのはあの町だけだと聞いたし、知ってる確率は低かったけどあの町から来た騎士だったのならやばかった。


しかし、ヒビが入ってる?。


よく腕輪を見ると本当にヒビが入っていた。つけたときには見当たらなかったヒビが・・・

なんだか嫌な予感がする

あとでティファにでも聞こう


「国王らしき人物を見かけたらいつでも言いに着てくれ。俺はいつもここに居るから。じゃあ良い旅を」


なんとか入れた・・・

たぶん、町とかに入る時はこんなことが続くんだろうなぁ

いつかばれそうで怖いな






商業都市ダラスは前の町とは大違いだった。


地面は石畳で舗装されているし、いたるところに店が建っている。

全体的に感じが違う。


それに人が多い、適当にうろうろしていたら迷いそうだな・・・

町の外から見た感じでもだいぶ広そうに見えたし、入り口でこの人の量だ。



「はぐれたら、まず再会することは難しいだろうな」


そう言ってティファを見る


「大丈夫だよ、ちゃんと着いていくよ!」


なんだか怒ったように言う、子ども扱いされたのが嫌だったのかな。


でもなぁ、どう見ても小学生の体格で身長も俺の胸元あたりまでしか無くて・・・

迷子になる可能性大だった。



「ショータお兄ちゃん、じゃあ手を繋ごうよ。それなら離れることも無いでしょ」


ああ、笑顔がまぶしい



「そうだね、じゃあ手を繋ごうか」


そういって差し出された手を握り返す。



これって、周りから見たら俺が保護者に見えるんだろうなぁ

実際にはショータはこの少女に護衛されているわけだが・・・



「さて、まずはどこに行こうか・・・」


何日か滞在するのなら宿屋を探さなければならない

情報集めなら酒場とかが定番だな・・・

あと、食料も少し持って行きたいし・・・



「ショータおにいちゃん!私、武器屋に行きたい!調理用のナイフ一本じゃ心細いから」


トラと戦った時は調理用ナイフ一本で撃退してくれたティファ

しかし、もっと恐ろしいものが現れたら調理用ナイフだけじゃ怖いものなぁ


「よし!じゃあまずは武器屋を探すか!」


そう言って、小さな女の子とローブを着た少年は人ごみの中に消えた

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