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第2話:戦闘

今の状況を完結に説明すると、こうだ


水溜りを踏んだらそこは異世界だった。


笑えてくるね、だって親友と今さっきまで異世界なんて無いよ。とか話してた直後にだ。



ちょっと冷静になろう


Q、何故ここにいる?

A、水溜りを踏んだらいつのまにか


Q、ココは何処だ?

A、どう見てもジャングルだな


ちょっと待てよ、おかしいことに気づいた。ココが異世界だなんて要素は何処にもないじゃないか。き、きっと変な怪奇現象に巻き込まれただけさ、さっさと家に帰ろう。


周りを見回してため息をつく


まあ帰れる希望なんてまったく無いわけだが…

だってここジャングルだぜ、水溜り踏んだらジャングルってどういうことだよ!



すると、草むらから音が聞こえた。


「ガサガサガサ」



しかも近づいてくる

人だ、きっと人だ。ジャングルから1人で家に帰るなんて不可能に近いだろうし…

というかココは日本なのか?それすらも怪しい。まあ、なんとかなるだろ



「やっぱり予想通り人じゃないよな、信じたくなかったけどココは異世界なんだなぁ」



目の前にいるのは熊だった。しかも、頭から巻いた角が2本生えてる。お世辞にも友好的とはいえなかった。ヨダレたらしてるもんね。


いや、待てよ。こいつはただ単に毛深い人間じゃないのか!

中学のときの校長に似てるぞ!親戚だな・・・きっと


「あの〜、ちょっと迷ったんですが町はどっちですか?」




多分、笑顔で質問できたはずだ




さて、回答は



「グォォォォォォォォォォ」


やっぱり?食べるき満々ですか?

いきなり熊との戦闘なんてレベル高すぎだろう、ここはスライムとかがひょっこり現れてくれないと困る。



熊と目ががあう。



いや無理だって、こっち見るなって。



とりあえず俺はゆっくりと鞄の中を漁った。もちろんこの状況で勉強を始める気は毛頭ない。筆箱の中には武器くらいあるだろうと思ったのだ



俺はゆっくりと筆箱を開けた


・エンピツ

・シャーペン

・カッター

・修正液

などなど


使えるのはカッター、鉛筆くらいだな…


悩んでいると熊もどきが襲い掛かってきた。

俺はとりあえず筆箱の中身をひったくって横に転がった。そして距離を置くためにムーンウォークを行った。いや決して笑いを取ろうなんて思ってないよ。熊から目線をそらさないためだ。なぜかって?目をそらした瞬間に襲い掛かられるからだ。ってテレビで見た気がする!


俺のいた場所が陥没してる…。どんなパワーだよ。熊の腕力に感心しつつ手に持ってるカッターを




カッターが




「無い…」



武器になりそうなカッターは熊の足元に転がっていた。他にも鉛筆やらとかも転がっていた。避けるときに手放してしまったか

いや勝てるとは思わないけど安心するじゃん。唯一の武器だぜ


手元にあるのは、消しゴムと修正液のボトル。涙が出た。これ、武器じゃないじゃん。鉛筆なら刺せるし、カッターなら切れる、消しゴムと修正液は?。消しゴムで敵をばっさばっさと・・・笑えない…。だが、死にたくない。考えろこの状況を打破する方法を!俺がんばれ!



ふと妙案が浮かんだ



「倒せるかもしれない」


ここに熊に向かって消しゴムと修正液で戦おうと決心した高校生がいる。きっと前代未聞だろう。体育の補習を受けさせられるような高校生が、だ。



「かかってこいやクマがぁ!人間様に勝てると思ってんのかぁ!あぁ?」



そして俺は修正液と消しゴムを高らかに構えた。




戦闘開始だ!


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