始
うたた寝してるときに見た夢を元に書いています。青い鬼、と言いましたが形は人と同じです。
某フリーホラーゲームとは一切関係ありません。
ドリームでありフィクションです。
いつからあったのか。
否、最初から存在していのか。
だとすれば、何故忘れらていたのか。
存在意義。
存在証明。
人は忘れるものだ。
それまで居た人間のことも。
突然消えた人間のことも。
だからそれは、『初めから存在していて、いつからか存在するもの。』なのである。
手招きするは"青き鬼"。
呼ばれし人の子らよ──
この門をくぐる時──、
一切の希望を棄てよ。
始まりが何だったのかは、よく覚えてない。
あの夢だったのか、それまで忘れていた親友のことを思い出したからか、誰かが噂していたからなのか……
否、
選ばれたのだ。
俺は、その民宿で奴等の姿を見、奴等と対峙した時。
嫌でもそれを理解した。
そして、
彼等に声を掛けてしまったことを後悔した。
青い鬼が、
「総ては正だ。」
と、夢の中で嗤っていた理由を、思い知った。
それと同時に、俺の中の何かが吹っ切れた。
俺は、振りかざされようとする刃を睨みつけながら、手をかけた椅子を力任せにぶん投げた。
「総ては──生だ。」