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見知らぬ兎と有名な亀

作者: muya

この亀は、何かと名が知られていた。此処でもかなりの人気者だ。更に子供が産まれたってんで、かなり話題になっている。この亀が居れば絶対に客が入る、と言われている。

亀の隣のコーナーに居るこの兎は客の誰からも、見向きもされなかった。可愛くない、とかでは無い。何故だか、人は来ない。ケージを目立つところに置いてみたが駄目だった。

兎は亀が羨ましかった。職員からも「この子がいてくれて良かった!」と言われているが、兎は何も言われない。

悲しかった。自分も、亀の様に人気者になりたかった。

ある日の事、兎のケージは入り口付近へと移された。今迄が奥の方に置かれていたので、兎は、やっと注目してもらえる、と嬉しかった。

だが、そうでは無かった。兎は今度は猿のコーナーの隣に置かれ、猿ばかりが注目される。

……もう嫌だ。結局、注目なんてされっこない。このまま、一生を終えるのかな……


**

「この子の隣の動物は、何時も注目されるわねぇ。今度は猿よ」

その言葉で、若しかして、と兎は思った。実は自分は、他の動物の引き立て役になっているのではないか、と。何か不思議な力があるのかは分からないが、

自分は注目されなくても、その近くの動物が注目される。言わば、「縁の下の力持ち」だ。

今迄隣になった全ての動物が有名になってきた。絶対に兎が隣になった時だけ。

新しい役を見つけた兎は段々嬉しくなってきた。

再び、亀の隣へと戻されたが、今度は、亀が人気者になる様に、此処がもっと繁盛する様に、兎はずっと「縁の下の力持ち」で居た。


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