前へ目次 次へ 13/26 第六節「いつか、青い青い空に」 少女が歌っている。それは少女がこの空に閉じ込められてからずっと心の中で、心と言う止まり木に翼を休めていた小鳥が口ずさんでいた歌、彼女がずっと耳を傾けて心落ち着けていた歌だった。それを今度は少女が囀る、心の止まり木からその幻の小鳥が飛び立っていくのを、見送る為であるとでも言うように。小鳥、青い翼青い瞳の青い青い歌を歌っていた小鳥は、白い空の何処かに、消えた。彼女はそれを満足げに見送ると、前に向き直り、そして、彼女自身もまた、白い空の何処かに消えた。