表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガルエンヴィ  作者: 夢物語
16/32

第十六話 撤退

ボロボロになったスヴァローグの機体はデュナミスに回収されていた。



「スヴァローグはどうした!?」



「今、コックピットから救出しています」



ダジボーグはブリッジを飛び出し格納庫へ急ぐ。



「スヴァローグ!しっかりしろ!」



「…」



「死ぬなよ!

…くそっ!」



スヴァローグは担架で運ばれていく。



「ダジボーグ様!至急ブリッジにお戻りください!」



アナウンスを聞き、顔を歪ませながらもどるダジボーグ。



「何があった?」



「アンノウンの戦艦が戦場に」



ブリッジのモニターにはシヴァルードが映し出されていた。



「何を始める気だ?」



するとシヴァルードの装甲に無数の砲台が現れる。



「まずは数を減らすかの」



砲台が輝き、細い無数の光りが戦場を埋めると同時にいくつもの爆発が戦場に広がっていく。



「なんだ今のは…被害状況は!?」



「待ってください!

…そんな!?我が軍の戦力は半数が壊滅、戦艦も五隻大破」



「半数が!?

確かに強力な兵器を持っていると聞いていたが、ここまで…。

アンノウンの技術はどれだけ進んでいるんだ…」



「ダジボーグ様、撤退を」



肩を落とすダジボーグに声をかけるシーマス。



「だが、敵はまだ」



「クルードの被害は分かるか?」



「おそらく我が軍と同じ位だと」



「あのアンノウンの戦艦はもう1つ強力な兵器を備えています。

これ以上の被害は…」



「艦長は経験しているんだったな。

…全軍に撤退命令を」



ハイド皇国軍は撤退を始める。



「大佐、ハイド軍が撤退します。

今の内に追撃を!」



「ダメだ。

確かに被害は同じ位だとはいえ、アンノウンの攻撃をかわしながらは不可能だ。

我々も撤退する」



クルード帝国軍も渋々撤退する事となった。



「両軍撤退。

どちらかを先に潰すか?

いや、まだ早いかの。

まずは可愛い孫でも迎えに行くとするか」



シヴァルードは姿を消し去っていく。



「ラウド、聞こえとるか?」



「ああ、まだ体が痺れてるけどな。

無茶するパイロットもいやがるとは…次は確実に破壊する」



「両国には刺激になったじゃろう。

そろそろ両国の限界が見えてくるはずじゃ」



「奴等の力が最高に高まった時、破壊が訪れる。

いや…滅びを運んでやる」



シヴァルードからワイヤーが二本伸び、ガルエンヴィを回収し飛び立つ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ