第十二話 生まれ変わる龍
地上での戦闘が始まった数分後に両軍の上空部隊が戦闘を開始していた。
「はぁっ!」
「その程度か?
いつかの決着をつけてやる!」
バナールはヨシュアを蹴り飛ばし距離を取ると羽を広げる。
「くっ!またあの攻撃か。
だが背後から攻めれば!」
ヨシュアはバナールの背後に回りライフルを構えた。
「馬鹿め」
バナールの広げた羽から周囲を覆うように光りが広がっていく。
「なんだ?」
「旋律を奏でよワグナー!」
次の瞬間、光りの中に凄まじい衝撃波が走りヨシュアのライフルを破壊しドラグナーに亀裂が入る。
「ぐっ…機体が持たない…」
「砕け散るがいい!」
その時二人を覆っていた光りが引き裂かれ衝撃波が消えていく。
「ちっ!あと一歩の所を…ハルシュ何している!」
「すまない、予想以上のの腕だ」
ヨシュアを庇うようにペルーンが現れる。
「大丈夫かい坊や?」
「すみませんペルーン様…助かりました」
「その機体じゃ無理だね」
「まだ戦えます!」
「その威勢は嫌いじゃないよ。
今すぐ機体をパージしな!」
「ここでですか!?
そんな事をしても…」
「言う通りにしな!」
ヨシュアは渋々機体をパージしコックピット部分だけになった。
「何してるんだあいつ?そんなに死にたいのか?」
「何か考えているようだが…ん?」
その時、四人の元に急速に接近する物体を知らせるアラームが鳴る。
「来たよ!坊やあれを受け取りな!」
「は、はい!」
正方形の物体へとヨシュアは近付く。
「バナールあれを落とすぞ!」
「ああ!」
ヨシュアへ近付こうとする二人を四肢にある爪のようなブレードで攻撃するペルーン。
「邪魔はさせないよ!」
ヨシュアが近付くと正方形の物体はバラバラになり様々に変形していく。
「これは!?」
バラバラになった物がコックピットとドッキングしドラグナーに似た機体へと姿を変える。
「それがあんたの新しい機体キュリオスドラグナーだよ」
「キュリオスドラグナー…ドラグナーの時よりも数段にパワーアップしてる。
これなら」
「新しいおもちゃを貰えてよかったな。
だが、また壊してやる!」
ヨシュアの頭上に移動したバナールはワグナーの装甲の穴を開き衝撃波の塊を放つ。
「無駄だ!」
衝撃波の塊を通り抜けバナールへと体当たりするヨシュア。
「ぐっ!」
「楽しませろよ!」
「バナール!」
バナールの元へ向かおうとするハルシュの前にペルーンが立ちはだかる。
「あんたの相手は私だよ!」
振り下ろしたペルーンの爪を槍で受け止めるペルーン。
「過去の亡霊め。
いいだろう相手をしてやる」
メルフィスのブースターから管が伸び両腕と繋がる。
「(あんな事をして何が変わるっていうんだい…)」
「行くぞ!」
ハルシュが槍を突きだしペルーンは余裕でかわすが機体に傷が付く。
「何が!?」
「ブースターのエネルギーを腕から槍へと放出しメテオレイドの反射で槍先からエネルギーを見えない刃に変えたんだよ」
「そんな事をすればブースターが持たないだろうね」
「このメルフィスは普通の機体の二十倍のエネルギーを積んだ超攻撃型の機体だ。
なめてもらっては困る」
「いいねぇ…久々に血がたぎって来たよ!
楽しませてもらうよ」
ペルーンの機体から触手が伸びハルシュへと襲い掛かった。




