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誓約少年【Ⅰ】

────開話────

──神々廻家。


夜月は、己の無力さに打ちひしがれていた。契約を交わした瞬間から、何となく察してはいた。


「本当に、情けねぇな、俺は。」


いつもならここで皮肉を言ってくるであろう月読の姿は、今は無い。


自身の状態を察してか、部屋から出ているようだ。こちらとしては、ありがたい。


ふと、先ほど御嶽に言われた言葉が、彼の脳裏をよぎった。


「契約を切れば、元の生活に戻れる…か。ハハッ、確かにそうだよな…。」


元々両親からこの家の秘密について語られてすらない俺だ。期待もされてはいなかったのだろう。


不思議と、悔しさや怒りが湧いてくることはなかった。こう言う経験が初めてなわけではないし、何より彼は、自分に力が無かったせいで、両親を失ったのだ。


「もう、怒ることも悔しがることも疲れた。」


ため息を小さく漏らした後で、彼は立ち上がり、がチャリと扉を開いて部屋を出た。

────閉話────

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