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第4ぬこ

はーい

恒例の言い訳コーナーが始まるよ!


更新遅れてすみませんホント

基本仕事休みの日に更新しようと思ってるんですが、休みの日に用事があったのと誰かアンケートくれないかなーってちょっと待ってたりしてたんです

ですから更新がたまに遅れてしまうかもしれないですが、勘弁してください


あんなグダグダ言ってるのもあれですから、ここらにしておきます

それでは本編をどうぞ!

 なんという修羅場だろうか


 今の俺は、周りから見て誰もいない家に女の子を連れ込んで押し倒しているように見えるだろう。


 女の子はどこから見ても美少女で遊び歩きが趣味のような軽い雰囲気ではなく、むしろ清楚という言葉が似合う。さらに悪い事にこの美少女はつい先ほどまで泣いていたので目元は真っ赤だ。


 妹にとってこの状況は、兄が泣くほどに嫌がっている女の子を押し倒し今まさに()に及ぼうとしているように見えてももおかしくない。


 普通に犯罪者確定、下手をすれば留置所コースだ。


「・・・どういうこと?」


 注意していなければ聞こえないような音量、しかし注意せざるを得ない状況に立っている俺にとってはとても(・・・)良く聞こえた。


「あ、あのな美雪?とりあえず落ち着いて聞いてくれればわかるから」


「落ち着いてるよ?だから早く聞かせて?」


 とてもきれいな笑顔(当然目は笑っていない)で尋ねられた。


 人の心を読むなんて芸当を持ち合わせていない俺(と言うか一般人はそんな力持っていない)でもよくわかるほど、キレた(・・・)笑顔だ。


 とんでもないプレッシャーがプラスされた笑顔に、絶対落ち着いてないだろとか思うがそんな事を口にできるほど俺は勇者ではない。


 ちょっと刺激するだけでも爆発しそうなのだ。これはよほど注意して取り扱わなければならない。




 と言う事で選択肢は


 美雪さんの質問に答える

 妹様の質問に答える

 お嬢様の質問に答えさせて頂く


 の3つがある。


 しかもこの選択肢、面白い事に選んだ後の結末がすでに分かっている


 美雪さんの質問に答える⇒⇒⇒Dead End


 妹様の質問に答える⇒⇒⇒⇒⇒Bad End


 お嬢様の質問に答えさせて頂く⇒Death End


 てな感じの具合にだ。




 ―――――つまりどれを選んでも終焉(しゅうえん)(過大表現ではない)はすぐそこまで来ているという話だが


「(なんでこんな事になってるんだよ・・・)」


 なんてことを思わずにはいられないのであった―――――




 というか、まだ10年と少ししか生きていのに死ぬのは嫌だ。


「(つうか彼女いない歴=年齢のままで死にたくない!でも一体どうすれば死なずに済むんだ!?)」


 問題なのはそこだ。どの選択肢を選んでも死ぬんじゃどうにもならない。


 いつもならここで何もできずゲームオーバーだが今日はどうした事かアイディアが天啓のように閃いた。


「(そうだ!良く言うじゃないか!今ある選択肢ではどうにもならないなら新しい選択肢を用意すればいい!)」


 第4の選択肢、それに賭けるしかない―――――




 ―――――賭けるしかないのだが、そんなものが簡単に思いつくならそもそも最初の選択肢で思い付いているわけで


「(いい案が浮かばない・・・うまくごまかそうにもこの様子ではまともに話を聞いてくれるとも思えないし)」


 いまだこの妹様はニッコニコの笑顔(出ているオーラが黒過ぎるが気にする余裕がない)だ。


「(こうなったら仮病でも何でも使ってこの場を凌ぐ(しのぐ)しかない!)」


 明らかにこの選択肢を選んだ後のビジョンが死んでいるがもうそんなことにも気づけないくらいテンパっているようだ。


 しかもさっさとこの状況から逃げ出したいのか良く考えもせず、とうとうその言葉を口にしようとする。


「いやスマン美雪、俺ちょっと腹が「お兄ちゃん」・・・はいなんでしょう?」


「お兄ちゃん。はやく(・・・)聞かせてくれないかな?」


 いくらもしないうちに遮り、はやくの部分に力を込めて先を促す。もちろん極上(いろんな意味で)の笑顔付きで。


 こんな笑顔で言われたら逆らうことなんてできない(どうして逆らえないかは想像にお任せします)。


「えっと、なにから説明すればいいんでしょうか・・・」


「なに言ってるの?最初からに決まってるでしょ?」


「ごもっともですごめんなさい」


 あまりのプレッシャーに口調が敬語になっているのにも気づかず、特に意味もないのに口から謝罪の言葉が出てくる。我が妹ながらすさまじいオーラだ。


「(黙っていればかわいいんだろうに・・・)」




 どういう事かというと、俺が周りから美少女ゲームの主人公なんて言われる原因の一人がこいつなのだ。


 この妹は肉親の俺から見ても可愛い。別段超の付く美少女ではないが、それでも美人には違いない。


 髪は女の子では珍しい部類に入るのだろう、ボーイッシュなショートカットで美雪の顔のつくりに良く似合っている。顔立ちは少し丸顔、眼はパッチリとしていて、口と鼻は眼とは少しばかり不釣り合いな具合に小さいのだが、顔全体のバランスが良いため全体的に見ればむしろいい感じだ。


 体格は身長150cmに届いてないくらいなのであまり高い方ではないが部活では陸上をやっているのでウエストは引き締まっているし、胸は最近成長してきているのであろうこともあり、さらに前述のウエストの細さも相まって相対的に大きく見える。


 だがしかし、可愛い妹がいるからと言っていい事ばかりではないのだと言っておこう。


 なぜならうちは親が二人揃って海外に行っているせいか、もう一人いる姉と美雪はこの家でかなり大きめの権力を持っている。


 俺からすれば、そんな下手をすれば権力的に最下位にいるような状況で美少女ゲームの主人公なんてやっていられたもんじゃないがそんな事を知らない学校の友人は


『お前の妹はその道の人間からすれば至宝にも等しい存在だぞ!』


 とか力説していた。さらに曰く


『出来る事ならお前を刺し殺して、俺が美雪ちゃんのお兄ちゃんになりたいよ!』


 とのことだ。


 その時は危機感を感じるよりも妹ラブを本人である兄を目の前にして声高に宣言する友人にさすがに引いてしまったが本人は気にしていないようだった。




「(もっと女の子らしくしていれば人生もっとエンジョイできるだろうになぁ)」


 そんなことを考えてしまうのも仕方がないのと言えるほどではあるのだが、今はそんなことを考えていてはいけなかったのだ。


 なぜなら、美雪様が


「それで?考えはまとまったお兄ちゃん?」


 といい加減痺れを切らしたようで先をせっついてきているからだ。


 どうもさっきの不自然な間を言い訳考えていたための間だと思っているようで、顔に張り付けている笑顔も5割増し(“なにが”5割増しなのかは言わない)だ。


「言いたい事があるなら言っておかないと話せなくなってからじゃ遅いんだよ?」


 明らかな死刑宣告ですよねそれ!?


 だが俺も男だ、こんなところで終わるわけにはいかない!せめて生き残る努力はしてみよう。


 ―――無駄かもしれないが・・・


「えっとですね、言いたい事がいっぱいあって逆に何から説明していけばいいのか・・・」


「ふ~ん?じゃあいいや、私が質問していくから答えていってね?」


「はいわかりました!」


 一応言い訳の機会はもらえるみたいだ、この機会を無駄にしないようにしなければ!




 決意を新たに美雪の質問を待つ。美雪の方は特に悩むでもなく淡々と質問をしていく。


「じゃあまず、この子は誰?」


 最初の質問は俺の事ではなく絨毯の上に座っている沙弥(すでに押し倒した状態から回復して沙弥の方は顔は赤いものの普通に座っている)の事だった。


「この子は沙弥って言うんだ」


 まさか猫なんだ、なんて言う訳にもいかないし、無難なところで答えておく。


「お兄ちゃんの彼女?」


「いや彼女じゃないよ。ついさっき知り合ったばっかり」


 間違いではないはずだ、人間形態であったのは今日が初めてなんだし


 しかし美雪が感じたのはそんなことではなかったようだ。


「へぇ~?じゃあさっき知りあった女の子を押し倒してお兄ちゃんは何やってたの?」


 額に青筋を浮かべて言う。自分の発言にしまったと思うが時すでに遅し。


「ち、ちがう!あれは押し倒したんじゃなくて足がもつれて転んだだけで・・・」


「じゃあなんでこの人は泣いてるの?」


 そうだった。沙弥はさっきまで泣いてたんだった。つまり


『見ず知らずの女の子を押し倒して、おまけに泣かしておいてよく言うね?』と言いたいのだろう


 言いたいことはわかるがその事に関して言えば完璧な冤罪なのでしっかりと訂正しておきたいがまだ20年も生きていないのにそんなポンポン言い訳が出るわけもない。


 で、どうしても抗弁が下手になってしまう。


「そ、それはだな。さっきまでこの子の悩みと言うか人生相談みたいなものを受けててな?それが解決した際の嬉し涙と言うか・・・」


 嘘は言っていない。嘘は言っていないのだがやはり言い訳にしても苦しいな。


 俺が心配していたのはそこだったのだが美雪が気になったのは全然別の事だったようだ。


「どうしてさっき知りあった子がお兄ちゃんに人生相談なんてしてるの?」


 そんな大事な悩みを会ってすぐの人にするの?という質問。


 つまり、そういう話は会ってすぐの人じゃなくて、もっと身近な友達とかそれこそ親なんかにするものじゃないの?と聞きたいのだ。


 とは言っても、美雪が知らないだけでこの子にはその相談できる相手がいないからそんな大事な話を俺なんかにしたってだけだ。


 言っていることは当然の質問なのだが気軽に説明できるほど簡単な話ではない。そのせいで言える事がなくなってしまう。


「それは・・・」


「それは?なんなのお兄ちゃん?」


 ダメだ、もう出来る言い訳なんかない。この状況で黙っているのが良くないのは分かるが話せる事がないんじゃどうしようもない。


 誰も話す者のいない沈黙。重苦しい空気が流れるが、意外な人物の発言で沈黙は消える。


「あの・・私が代わりに説明してもいいですか?」


 俺でも美雪でもない3人目。つまりは沙弥だ。


 話に入ってこないで、と言いたげな表情をしているが沙弥も当事者なだけに実際に口に出すことはしない。


「・・・なんですか?」


 だからか隠しようもなく険が入っている。


「あの・・私が悩みを聞いてもらったって言うのも足がもつれてしまったって言うのも本当です。泣いていたのも私が勝手に泣いてしまっただけでお兄さんのせいじゃありません」


 少し戸惑いながらも真っ直ぐ美雪に向かって言う。


 だからこそ美雪の方も嘘は言っていないと思ったらしく、別の事を聞くことにしたようだ。


「じゃあなんで、お兄ちゃんに悩みを打ち明けたんですか?さっき知り合ったばかりの人に人生相談って普通はしないですよね?」


「それは・・他に相談できる人がいなかったんです」


「じゃあ、お兄ちゃんじゃなくても誰でも良かったて言うんですか?」


「違います!ここしか頼れる所がなかったのは本当ですけど・・・誰でもいいなんて思ってません!」


 さすがに今の沙弥の剣幕には驚いたのか美雪も驚いた顔をしている。




 それは俺も同じことだ。最初の頃、沙弥は少し天然が入ったおっとりした子だと思っていた。けど、それはあくまでそうしていられる場面では、と言う話なのだろう。


 つまり要所では、自分が大切だと思うことはきちんとそう言うことができるのだろう。


「(元が人間ではないって言っても本心をありのまま出せるって言うのはすごいよな)」意外な一面とまでは言わないまでも少なからず驚いて沙弥は本当は芯の強い子なんだななんて思ったりした。




 俺がそんなことを考えている間に立ち直った美雪はわけがわからないという顔をしている。


 それもそうだろう。俺だって先に話を聞いていたからわかるものの、そうでなければ沙弥が何を言いたいのかが分からないに違いない。


 そしてなにも知らない美雪にとってはこの話はそのちんぷんかんぷんなのだ。


「なにを言ってるんですか?相談できる人がいないのに頼れる所はここだけって意味が分からないんですけど?」


「それは・・・」


 案の定言葉に詰まる。もうこれ以上はうまく説明できないみたいだ。俺の方を向いてどうすればいいでしょう?的な視線も向けてくる。


 だが、俺にだってこれをどう説明していいのかなんてわからない。


 再び訪れる沈黙。


 美雪は分からないことが多いせいか、それともこの雰囲気から何かしらの理由があると思ったからかさっきとは違い困惑している。


 だが、この中では一番発言しやすい立場なためかやはり沈黙を消したのは美雪だった。


「じゃあ、その悩みって言うのを私にも聞かせてもらえませんか?」


「「!!」」


 予期せぬ質問に二人して息をのむ。いや、それはいずれは話さなければならない事ではあったのだし、機をみて伝えようとも思っていた事ではあるが質問が唐突だったせいかすぐには答えられなくなる。


「答えられないんですか?お兄ちゃんも私が質問するから答えてって言ったらそれでいいって言ったよね?」


「それはそうだけどな・・・」


 俺の秘密ではないのだし、勝手に話すわけにはいかない。


 沙弥の方も美雪がどんな人間か分からないからか話すのを躊躇って(ためらって)いるようだ。


 このまま沈黙が続いても結局は堂々巡りだし、沙弥もこの家の誰かならと思って来たのだから相談するのは俺以外でもいいだろう。美雪は種類によるが人の秘密をしゃべるような奴ではないので大丈夫だろう。


「俺から話してもいいかな?」


 一応確認は取っておく。この子の秘密なんだしその辺りはしっかりしないといけないだろう。


 沙弥からは首を縦に振っての了承をもらったので話す事にする。


「まず最初に断っておくが―――」


「秘密にしろってことなら大丈夫だよ?人の秘密を話して回るような嫌な趣味は持ってないから」


 それも気にしている事の一つだが、今は問題ではない。


 この秘密は話したところで簡単に信じてもらえる内容じゃないんだから。


「そうじゃない。いや、話されても困るんだけど。そこは今は置いておく」


「どういうこと?秘密にしなくてもいいなら―――」


「いいから聞いてくれ」


 美雪が怪訝そうな顔をして聞いてくるが、聞かずに止めておく。聞き終われば言っていることもわかるはずだしな。


「俺が言いたいのは、この子の悩みって言うのはとても信じられる話じゃないってことなんだよ。だから途中で嫌になるかもしれないけど最後まで聞いてほしいってことなんだ」


「・・・わかった、口は挟むかもしれないけど最後までちゃんと聞く」


 美雪はこういうところでは人の話はよく聞く子だ。そういうところはいいことだと思うよ。


「それじゃあ、まずは一番肝心なところから話す事にしよう」


 だから後は俺がうまく説明できるかどうかにかかってる。責任重大だな。


「とりあえずこの子、沙弥は人間じゃない」


「・・・は?」


 なにを言ってるの?ってわかりやすい顔してるな。当然の反応なんだろうが。


 だが、いの一番で話をつかえさせるわけにもいかないので一気に話す。


「沙弥はな、人間じゃなくって猫なんだよ」


 美雪は予想通りわかりやすく唖然とした顔をしていた。

やっと更新できました4話!

遅れてすみませぬ・・・


しかし展開が早いですね

どうすればもっと文がまともになるんでしょう?

教えて偉い人!


家族の話するとか言っておきながら結局ほとんどなんもわからずじまいですね

申し訳ないです


謝ってばっかりだとあれなんでなんか面白いネタでもと思ったんですが特に話せることがないので一つだけなのはおもろー


さてそれでは次回の話ですが、とは言ってもその通りに注意して書くってことはしないと思いますいい加減なので。

それはまぁさておきたぶん妹とぬこが打ち解けたり、妹が思うことがあったりですね。そこはまだ秘密です。


アンケートはまだまだ募集しております

意見感想アドバイスすごくお待ちしております!

質問とかもうなんでもいいのでメッセージくださるとうれしいです!!

それでは長くなりましたがまたまた次の機会にお会いしましょう

(^-^)ノシ

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