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第2ぬこ

「うん、間違いなく猫だね」


 目の前にいるさっきまで猫耳(今はもうしまっている)を生やしていた美少女に向かって言う。


「ありがとうございます!」


「い、いや・・どういたしまして?」


 凄くうれしそうな顔、元気のよい返事だ。


というか元気すぎだろうに。と言うかなんでそんなすごく嬉しそうなんだ?


 疑問に思ったので聞いてみると


「え?だって、さっきまで私が猫だってこと信じてくれなかったじゃないですか」


「あー、うん。信じてなかったね」


 そうだ、そう言えばそんな話だった。確かに俺はこの子が猫だと言う事を信じていなかった。


 が、半ばからこの子のとは信じる気になっていたのでもうその辺は「確かに猫だな」くらいにしか思っていなかった。


 すると反応があまりに薄かったのが不満だったのか、この子は少し拗ねたように顔をしかめた。


「なんですかその反応・・。別に驚いてほしいわけではないですけど、そんな簡単に流されたんじゃさっきまで必死になっていた私がばかみたいじゃないですか」


 うん、怒っているのは分かるけど元が美少女だしなんか全然怖くない。


「はは、ごめんごめん。でもこれで君が少なくとも人間じゃないって言うのはわかったから。それに君の事も信じるよ」


「本当ですか!?ありがとうございます!」


「・・・!」


とても感情表情が豊かだ。


さっきとは打って変わって嬉しいです、と言わなくてもわかるような顔で言う。


「(何度も思うが、やっぱり美人だよな・・・。うちの(・・・)と違って見惚れ(みとれ)そうだ・・・)」


 俺の周りにも美人美少女とかの類は結構いる。いるのだが、モノがモノ(・・・・・)なのだ。


 周りの奴はハーレムとか、美少女ゲームの主人公とか言うけどもフラグが立つわけなんてないし、むしろ立っては困る。


「あの・・・?」


 またやってしまったようだ


「っとと、ごめんごめん。ちょっと考え事をね」


 気を付けよう、とまたもやさっきと同じことを考えてはいるが多分もう無理だろう・・・。これはアレだな諦めの境地と言うやつだ。


そんな俺の様子を見ていた美少女だったが少しキョトンとした顔をしたと思ったら


「ふふ」


 いきなり笑い出した。ボーとしていたのでまた不安にさせるかと思ったら、何が面白いのかクスクスと笑っている。


「・・・?どうかした?」


「いえ、ごめんなさい。おかしくて」


 だから何が可笑しいのだろうか?


「えっと、どゆこと?」


「さっきから良く考え事してますから、凄いのんびりさんなんですね?」


これはちょっと聞き流せない内容だった。(と言うのも俺のイメージがかかっているからだが)


「いやいや!いつもはもっときびきび動きますよ?今がちょっと特殊な状況なんで、考えることが多いだけです!」


「そうですか」


 なおもクスクスと笑いながら言う。


 のんびりさんなんてそんなことを素で言う人(猫?)初めて見た。ボーとしているとか集中力がないとかはよく言われるんだが・・・。


 言い方によっては嫌味にも聞こえるだろうこの子の発言ではあったが、まさかこの子がそんなこと言う訳がないと思う。本人的にはマイペースなんですね、くらいの意味で言っているのだろう。


「(いかん!特に何がまずいという訳ではないがなんかまずい気がする・・・!)」


 さっきから自分のペースが崩れまくっているせいか割とどうでもいい危機感が芽生えたので、話を進めることにする(逸らすとも言う)。


「じゃ、じゃあさ!これからどうしようか?」


「え・・?どうって・・・?」


 いきなりの話題転換でもう意味が分からなくなってきている。だがこの子は特に口を挟まずに俺の質問に答えようとしている。なんていい子なんだ・・・。


「いやさ?君が猫だってことはまぁ信じるし、君の事も信用できるかなとは思っているけどね。君が何をしたいか結局俺はなにも聞いてないから、してあげられる事がないんだよ」


「あ・・・」


 どうやら信じてもらえた嬉しさで、ここから先の事を何一つ考えてなかったらしい。


「えっと、あのその・・・」


 わかりやすい困り顔でおろおろしながら悩んでいる。なかなか器用だな・・・。




しばらくして、まだ困り顔ではあるが落ち着いてきたことが見てとれるようになった頃、美少女猫がおずおずと口を開いた。


「・・・どうしましょう?」


「いや、聞かれても・・・」


 実際この子がしたい事なんだから、俺に聞かれたって答えが出るわけがないんだが・・・。


「その・・なんて言ったらいいんでしょうか・・・。人間になってしまってから何をすればいいかもわからなくて、とりあえず人間になっちゃったことを相談しないとって思ってここに来ただけですから、したいことなんて考えられなくて・・・」


「そうか・・・」


 これはどうしたものか。さすがにこの子の事はよく知らないし気軽にアドバイスするわけにもいかない。


 本当に手詰まりになってしまった。二人してうんうん唸りながら何か案を出そうとしていた。とそこで


 グゥ~


 なんて音が聞こえた。


 これは間違いなくあの音だよな?発したのは俺じゃないし、となると・・・


 さすがにベタすぎだろとか思いながら顔を上げると予想通り、目の前に顔を真っ赤にさせて俯いている美少女がいた。


「・・・」


「・・・」


「・・・とりあえずごはん食べる?」


 すると小さく、注意していなければ見落としそうなほど本当に小さく頷いた。




「しかし面白いな」


 まさかあの場面でおなかを鳴らしてくれるなんて思ってもいなかった。空気は和むはすることはできたは心は癒されたはでいいことずくめだ。


 少し時間をもらいごはんの準備をした俺は部屋でおなかをすかせているであろう女の子の姿を思い浮かべながら用意したものを運んでいるところだった。


「入るよー?」


 両手が塞がっていてノックが難しいので声をかける。まぁ、ノックをしなければならない場面になんてなっているはずもないだろうが。


 俺の思いに反せずすぐにすぐに答えが返ってきた。


「あ、はい。大丈夫です」


 丁寧に返事をしてくれることに感心しながら扉を開ける。この子はまだ恥ずかしいのか少し顔を赤くしていた。


「ごめんね、お待たせしました」


単なる社交辞令程度の謝罪だが、この子は額面通りに言葉を受け取ってしまうようだった。


「いえそんな!わざわざ食事を用意してもらったんですから謝らないでください!」


「そういう意味で言ったんじゃないんだけど・・・まぁいいか、ほとんど昨日の残りもので悪いんだけど・・・」


 この子が訪ねて来たのはいきなりで食事の準備なんてしていなかったし、新しく用意しているとさすがに待たせすぎるのでこうなってしまった。


「そんなことないです!全然悪くなんか!」


 またもや首を横に大きく振って否定している。オーバーだなとは思うものの、この子のこういうところは微笑ましく見ていて気持ちがいいので問題にしないことにしよう。


 思いながら、部屋にある大きめの机(勉強机ではなく別の用途に使うためのもの)に食事を並べていく


「メニューは肉じゃがとほうれん草のおひたしご飯とインスタントで悪いけど一応みそ汁。純和風メニューだね」


「美味しそうですね・・・」


「っと、そう言えば猫って食べれないものあったっけ?そういうのよくわからなくってさ」


「凄く美味しそうなんで大丈夫だと思います!」


もう待ちきれません状態なようだ。本人もこう言っているしいいかな?


「でもこれって、結構量が多くないですか?」


目を輝かせて言ってくる。これは凄く輝いています!もうビームとか出せるんじゃないだろうか?


 俺の内心は知らないようだ。つうかそりゃそうだよな


「ああ、俺の分もあるからね。そろそろお昼時だし、準備しなおすのも面倒じゃん?」


「なるほど・・。じゃあ、一緒に食べましょう!」


 笑顔を交わして向かい合わせに座る。


「それじゃあ、いただきます」


「??なんですかそれ?」


 日本人なら誰でも知っている食事前の挨拶ではあるが、元は猫だし知らないらしい。


「うーんと、食べる前にする食事を作った人、食材を作った人に感謝していますって意味の挨拶かな?」


「なるほど・・じゃあ、手を合わせて・・・いただきます!」


「はい、めしあがれ・・?ってちょっと待って!」


 なんですか?という意味を込めて不思議そうにこっちを見上げている。


「聞き忘れてたんだけど・・これが何かわかる?」


「??それも食べ物ですか?」


「・・これはね?箸って言うんだよ・・・」


 なんと言うか・・・いろいろと教えといた方がいいのかもしれない・・・

第2話投稿です

文字数少ないのは勘弁してください・・・

少ないので早く投稿できたと思ってくださいな


ちょっといろいろあって文が雑かもしれませぬアドバイス歓迎しておりますのでお願いいたします!


予告とかやりたいんですがやるともう全部ネタばれなんで無理ぽです


意見感想いくらでもいやむしろください

誤字脱字があるようでしたら教えてくださいな^^


それではまた会いましょう

(^-^)ノシ

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