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月光日記-ルナ•ノート-  作者: 山菜胞子
欲も願いも紙一重
1/10

#1 力の根幹

 

人の力の根幹とは何か?


ちょっと哲学的サムシング(なにか)を含んでいるが考えてみて欲しい。

人は何を以て生まれ、今日に至るまでの文明を築き上げてきたのか。

はい、シンキングタイム(みんなも考えよう)••••••分かった?


正解は「欲望」。少なくとも俺はそう思う。

何故暖房ができた?

そりゃ寒いのも暑いのも嫌だからさ

何故インターネットが生まれた?

そりゃ人伝に聞くのも図書館をハシゴするのも嫌だからさ

そうやってしたくないこと、したいことを試行錯誤でもって人類は何とかしてきたのだろう。

じゃあ、今俺たちがしたい事も先の時代では当たり前になるのか?


———————

どうも、現在目の前でクラスメイト(知らん人)と知らんおっさんの殺し合いが勃発しております現場の俺です。

夢かこれ?夢だろうな。目の前でビームと銃弾が飛び交っている。レールガンすらかろうじてなのにビームとか実用化されてるわけないだろ?え、何現実?

こわぁ近寄らんとこ 

まぁ茶番もそこまでにして、十六年の長い人生を振り返っても俺に戦いに巻き込まれる理由はない。はず。

己の潔白の証明のためにも状況整理といこうか。


俺、若月晴樹、16才。高校一年。取得率4/4(パーフェクト)の地理の赤点の成績を受け取って下校、いつもの近道を使い帰宅していたところ戦いに遭遇した。今現在は一つ前の曲がり角に隠れている。


うん、赤点以外何も悪くない。

もし赤点で戦いに巻き込まれるのであれば学生の年間死亡数がとんでもないことになっている。


「いい加減止まれェ!」


ヂュン、という音で俺は回想から引き戻される。

音、後ろにある小指ほどの大きさの黒い焦げからしてクラスメイト(何故か白衣。動きづらくないか、それ)がおっさん(こっちは軍服。動きやすいとは思うが極端すぎんだよ。)にむけレーザービームを発射したらしい。軍服(おっさん)にダメージがないのを見るに外したのだろう。2射目、3射目とビームを放ち、それを軍服は壁キックで避けつつ、拳銃を発砲する。

それを白衣(クラスメイト)は近くのゴミ箱に隠れてやり過ごす。 

完全にゲームの世界だな、これ。

光速飛行物体(レーザービーム)を見切ってる時点で現実主義は尻尾を巻いて逃げ出している。

アクションゲームを趣味とする俺からすると

「スゲェ!俺も混ぜてくれ!!!」

だが今の俺には補正がない。見物に興じるのもまた一興。羨ましいとか思ってませんとも。ええそうですとも。


それはそれとしても、流石に同年代と労働最適年代、経験が違うのだろう。軍服が放った一つの弾丸が白衣の左足を捉える。


「ッツッ!」


流石に踏ん張りが効かず、落下する白衣。その頭に照準を合わせる軍服。


今までゲームのようだと思って感じなかった”恐怖”

それは自分が死ぬことではなく目の前で、蘇生できない知り合いが死ぬかもしれないという恐怖。

手が震える。心臓の鼓動が不意に大きく感じられる。

何故さっきまで逃げるという最も確実で安全な手段を使わなかったのか疑問でしかない。客観的に俺は法に触れていない。がそれとこれとは話が違うだろッ!


「おい軍服、そいつは俺の知り合いでなぁ、目の前で死なれちゃ困るんだよッ!」


想定外の第三者が現れたことで少しは隙が生まれることを期待したが、超人的な反射神経をお持ちのような軍服は俺の前蹴りを完璧に防いだ。そりゃ、空手全国大会とか、そんな立派なもんはないけど、不意打ち背面取りだぞ? ちょっとはよろめいて欲しかった。相変わらず無言で、軍服は俺の右足首を掴み、振り回すようにして俺を地面に叩きつける。


「グッッッ!」


落ちるだけでもそれなりのダメージを負うのにそこに軍服の腕力が追加された運動エネルギーをしこたま体感し、視界が一瞬ぼやける。軍服は、右手で俺の足首を掴んだまま、発砲した。


ども、山菜胞子です。

これが初めての小説執筆でして、至らぬ点も多いと思いますが、何卒よろしく。

P.S 早くガチ戦闘シーンに行きたい


 我が理性鬼狐に最大の感謝を

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