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詩 10編  作者: 呪癒 黎蘭
8/15

No.8_きっと大丈夫

1. 明日のみんな、耐えてる

2. 背中

3. 銃身に花

4. わかってくれないよね。

5. ぎゅってしてはっとして

6. ひとり

7. あわよくば

8. 付き合ってよ

9. 嗚咽と103番

10. 感覚遮断平和生活

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明日のみんな、耐えてる

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今何時?

なにしてるの?

生きてて偉い、なんて響かないよね、

わかるよ。

響かないからこそ、

口にできる気がしているけど。

私はあなたじゃないから、

偉そうに聞こえるけれど、

あなたを全部肯定したくて、

私を全部肯定してもらいたくて、


おはよう、生きてて偉いね。


---------------------------------------

背中

----------------


あめ、あめ、曇り空、

雨音を聞きながら、四肢を投げ出して、

仰向けに寝転がっていた。

右手だけ額に移動した。

愛される気持ち、忘れないでね?

君は、君が、光に飲まれるとこをみた。

ねえ、待ってよ。

あめ、あめ、真夜中、

雨音を聴きながら、テレビをつけて、

窓に凭れ掛かっていた。


---------------------------------------

銃身に花

----------------


血だらけの白百合、

茎が色褪せてると嬉しいかな。

秒針が滑らかに進む時計を見ていた。

さいごぎりぎりまで、

わらって、愛して、

死にたい、なんて言わないで、

殺すなら、天使にして。

私を、認めてくれて、

ありがとう、

秒針がかちかち音を立てる時計がとまった。


---------------------------------------

わかってくれないよね。

----------------


眠いのに、寝れなくて、

ただただ天井を見つめていた。

そんなに嫌?

そんなにいきたくないの?

なら窓の外でも眺めてればいいじゃん。

なんで私なの、なんて、

なんで、なんか、

考えちゃだめなんだよ。

考えたところで何も変わらない、

その事実に悲しくなっちゃうから。


---------------------------------------

ぎゅってしてはっとして

----------------


私ひとりじゃ歯が立たなくって、

悔しいな、なんて思えるほど差は小さくなくて、

ぬるいお風呂が私を抱きしめてくれてる気がして、

涙は流れなかったけど、

楽になった気がした。

できればでいいから、

いっしょにないてくれる?


---------------------------------------

ひとり

----------------


好きなのに、嫌いになりかけている。

スマホを落としてしまった。

嫌いな子の名前がお花の名前だから

その花が嫌い。

優しくされれば好きなような気がする。

好きと好きの境界線が曖昧になって、

好き、なんて言える程核を知らないのに、

ありきたりな好きで一纏めにしてしまう私が居て、

何が嫌いかわかんないのにとにかく嫌いで、

感覚が鈍くなっているのに知らないふりをして、

少しずつ価値が薄くなっていっていることには

本当に気づけずに、

私が為りたかった私、なんて形容した虚像に、

隣にいてよ、って。


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あわよくば

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貴方の隣に私がいなくても、

私の隣に誰もいなくても、

幸せでいてって、願ったはずなのに。

私といれば幸せだと思っていた。

君には幸せになってほしかった。

私の隣じゃなくても、私を憶えていなくても、

なんて、願えなかった。

願わくば、なんて言えない。

欲望と恥の具現化、

記憶の壁際にたてかけられた、

向き合うべき私の私。

思い出だけでも、つくっていい??


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付き合ってよ

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キスしたかった。

ハグしたかった。

その先も、その先も、したかった。

寂しかった。

ひとりじゃないけれど、

だれも核に触れてくれない、

私だけだった。

自分が1番好きで、1番嫌い。

全部、誰かの夢の中だったらよかったのに。

ぎゅーってして、愛ってなにか、教えてよ。


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嗚咽と103番

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お気に入りのリップで

なんとか誤魔化そうとした。

視界のピントが合わなかった。

みんなが毒を吐いてまわる、

全部全部、私のせい、

視線は唯一人に集まる。

帰りたい、

どこにいても帰りたいと思うように

なってしまった。

どこに帰るの?私もわからないのに。

言い換えただけのような気がして、

空っぽさに色褪せてしまった。

不純物塗れの吐瀉物、

その後に待ち構えてる、真っ暗な視界、

それは1番の、私のSOS。


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感情遮断平和生活

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消えたくても消えれない、

それが世の常、人の常、

なんて教わった。

全部受け止めれば、平和だということを知った。

世界の平和は心の不穏を殺すことでつくられる、

個性と感情がある以上、それを殺すまでできない、

悲しみも、嬉しさも、数えちゃいけないよ。

流れた涙が擽ったく感じた。

口を開けばため息、

戰うために、わらってみようよ。


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