No.11_なんでもない約束を交わして
1. 嘘だけど、
2. 目を瞑っててね
3. 初恋の詩
4. 寝香水
5. なんとかなって
6. 恋泣
7. 21:00以降
8. 私のことを愛したまま
9. 一途
10. よかった
---------------------------------------
嘘だけど、
----------------
一人で蹲って泣いていた、
ただただ漠然と、寂しくて、悲しくて、
希死念慮、
不安に抱きしめられていて、
寝れない夜があった。
15歳の私、
あの頃の私に会うことは二度とないけれど、
会ったら伝えておいて。
もう大丈夫、寂しくないよ。
ぎゅーって、14年分の愛で、
たくさん抱きしめてあげるから、
頑張って、生きてね。
---------------------------------------
目を瞑っててね
----------------
会いたくなったらいつでもおいで。
夢の続きは、扉を選んでからね。
君に必要なのは、私だけだからね。
私だけをみていれば、幸せだからね。
睫毛に夢が絡まってうざったいかもだけど、
触らずに、おとなしく侵食されていってね。
---------------------------------------
初恋の詩
----------------
もっと小さな頃に書いてた詩は、
ずっと私らしかったな。
もっと小さな頃に描いてた夢は、
ずっと鮮やかだったな。
全部の色に灰色を足した感触、
満ちていく語彙力、欠けていく少女、
あの頃の恋の詩を、
4、5歳で書いていたはずの感情を、
輝いていた景色を、
どうにかして、見つけ出したいの。
---------------------------------------
寝香水
----------------
貴方からもらったウイスキーボンボン、
貴方がつけてるブランドの香水、
バニラの甘い、毒が満たしてくれて、
あったかいライトが居場所をつくってくれるけど、
なかなか、寝かせてくれないの。
---------------------------------------
なんとかなって
----------------
虹色になら混じってもバレない気がした。
私は今幸せって叫べないなら、
いっそのこと、私が、って。
大丈夫、転んだのは私もだから。
大丈夫、私も不安定だから。
大丈夫、私も足を引きずってくから。
---------------------------------------
恋泣
----------------
わかってた、
期待してはいけないって、わかってた。
人誑し、
誑かされていることに気付き始めていた。
貴方の噂を聞くたびに、
少し、飲み込むのに苦労が生じた。
貴方で泣いたことはない、
これまでも、これからも。
知ってたよ、
笑顔で応援できなくてごめんね。
---------------------------------------
21:00以降
----------------
ご飯を食べに行って、
再確認して、
横断歩道、
路地裏、
繁華街と雑草。
街のネオンが色を足して、奪っていった、
貴方の後ろ姿。
---------------------------------------
私のことを愛したまま
----------------
どろどろなくらいに甘く、優しく、
でも激しく、強く、
私を愛してほしいの。
私のことが大好きでたまらなくて、
必死に、大切に、
壊してほしいの。
---------------------------------------
一途
----------------
貴方以外に抱きしめられている時間が
酷く苦痛で、不快で。
これが貴方であったら、なんて
思えない程あり得ない世界線。
一人で暗い部屋を見渡して、
見えないことに安心していた。
血は綺麗だけど、
心臓は綺麗だけど、
痛いのは苦手なの。
貴方になら、殺されても、いいや、って
思えて、幸せだったよ。
---------------------------------------
よかった
----------------
一人でぐるぐると悩むしかなかった、
誰かの前で泣くなんてできなかった。
同い年の子たちはもっと純粋に楽しそうにみえた、
私もおんなじだし、
決して環境が悪いってわけじゃないんだけど、
どうしても私を隠さずに生きるのは難しかった。
物事を難しく捉えすぎていた。
心の最奥部にいる私、
小さな小さな私。
嘘でもいいから、
その場限りの愛だけでいいから、
すぐに抱きしめてあげないと、
壊れてしまいそうだったの。
---------------------------------------




