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詩 10編  作者: 呪癒 黎蘭
1/15

No.1_共感、不思議、綺麗、嫌い

1. 36℃

2. ふわふわでどろどろ

3. 偶然は矛盾と共に必然

4. 毒で縛って

5. 言葉×人間+インターネット=簡易死亡システム

6. そんな生き方もいいんじゃない?

7. ちりん。

8. To be, or not to be.

9. 天使になりたかっただけなの。

10. 死因:幸せ

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36℃

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午前2時の薄暗い景色と

雰囲気が好きです。


自分の体温くらいの

ぬるいお風呂が好きです。


少し儚い空気を纏った

あの洋楽が好きです。


湿気があるのに戻ることはない

お風呂場のドライフラワーが好きです。


死ぬなら、飛び降りが良いと思います。


---------------------------------------

ふわふわでどろどろ

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夢は所詮夢だよ、って教えてくれた君が、

夢を追いかけていたと知ったとき、

なんだか裏切られたような感じがしました。


希望は所詮希望だよ、って言ってくれた君が、

神様に縋っていたのを見たとき、

なんだか吐き気がしました。


自分を信じて、って応援してくれた君が、

君自身を信じていなかったのを知ったとき、

なんだか悲しくなりました。


そんなこんなで過ごす日々と、

君が嘘をつく不快感は、

鮮やかな絵の具のようでした。


真っ白なキャンバスが色を着けてくように、

貴方にも色があるんだね。

貴方も色に取り憑かれているんだね。


私が線を描く、貴方は嘘の色をつくる。

2人があって、完成する。


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偶然は矛盾と共に必然

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時は過ぎるものであって。

花がいつか枯れるように、

季節がいつか移り変わるように、

風船がいつか萎むように、

物がいつか壊れるように、

人がいつか死ぬように、

動物がいつか死ぬように、

死者がいつか忘れられるように、

今がいつか過去になるように。


どろどろで、

ぐちゃぐちゃで、

爛れた夢の中で、

幸せに生きてました。


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毒で縛って

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大丈夫。

きっと、

貴方は、

出来る。

だから、

恋心を、

殺して、

奪って、

帰って、

来てね。

ここに、

いるよ、

ずっと、

いるよ。

だから、

お願い、

戻って、

来てね。


---------------------------------------

言葉×人間+インターネット=簡易死亡システム

----------------


軽々しく

言葉を口にしちゃいけないよ。

言葉は

いつでも凶器になるような

いつでも助けになるような

でも全てを知ることはできない

簡易人間用爆発装置なんだから。

人間は

簡易人間用爆発装置専用無味無臭簡易着火剤。

そんでインターネットは

ちょっとちくちく

ちょっとふわふわな

簡易人間用爆発装置専用無味無臭簡易着火剤専用

燃え上がり油

ってとこかな。


えらいね、生きてて。


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そんな生き方もいいんじゃない?

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人は嘘をつく。

だから、

それを見抜けるようになった方がいいときもある。

でも、嘘も方便である。

まずは、

見抜いていい嘘と、

見抜かない方がいい嘘を見分けることが大切だ。


嘘をよくつく人間に対して、

幻滅なんてしなくてもいいと思う。

そいつは自分を隠しているだけだ。

本当の自分はごく一部にしか見せない。


自分が知ってる人間像が、

そいつの全てじゃない。

それを全てだと思うな。

常に可能性を考え、

安易に信じ込むな。

様々な視点から、

そいつの中身を探せ。

染みだしてきたインクを見つけろ。

でも、その色を全てだと

思い込むな。

たくさんの色が1つになった時、

その人間は完成するんだ。


勉強が出来なくても、

仕事が上手くいかなくても、

恋人を作れなくても、

貯金がなくても、

人生に絶望しかなくても。


それでも良いんだよ。


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ちりん。

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宇宙、まだ日付を作った地球もなかった頃。

猫が惑星の環を歩いていました。

各惑星につき猫1匹。

雄雌の区別はなかった頃。

惑星同士がぶつかりました。

ぶつかった事で出会った2人、

こんな感じで、恋をしました。


2つの惑星を行ったり来たりしていた頃。

猫は交わることを覚えました。

2人で1つになる瞬間は、

幸せだったそうです。

こんな感じで、愛を知りました。


鈴の音が響く今日も、

何処かで恋をして、

何処かで愛を知った誰かが、

猫を撫でています。


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To be, or not to be.

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ろくなことないから死にたい。

つまらないから死にたい。

生を体感したいから死にたい。

愛されなかったから死にたい。

辛いから死にたい。

逃げたいから死にたい。

悲しまれたいから死にたい。

貴方がいるから死にたい。


失敗したから死ねない。

毎日楽しいから死ねない。

幸せだから死ねない。

未練があるから死ねない。

生きてたいから死ねない。

元気だから死ねない。

未来が楽しそうだから死ねない。

貴方がいるから死ねない。


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天使になりたかっただけなの。

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分かってるよ、それくらい。

天使なんかいないって。

知ってるよ、それくらい。

天使になんかなれないって。


だから、私の世界をつくったの。

天使がいて、神様がいて。

それだけが他とは違う世界。


小説とかの本を書いていたり、

絵を描いている人間ごとに、

妄想をしたり、

見た夢の数だけ、

世界がある。


私の世界は私のもの。

現実との境目が曖昧になってしまえば、

貴方も、私も、この世界も。

覗きたければ、

私と貴方だけの、

秘密をつくりましょうね。


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死因:幸せ

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思ったこと、ない?

幸せすぎて、死んじゃうかも、って。

死ねるんなら、幸せなときに死にたいよね。

だからそのまま死ねたらいいよね。

でも君は死なないでね。

私と一緒に、

苦しくて辛い海の中を泳ごうね。

私と一緒に、

乗り越えた後の感情を味わおうね。


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