三人集合
チュンチュンチュン
(ん~、朝か?寝坊したんか)
俺は半身を起こして背伸びをしながら起きる。そこでふと気づく。
「え?」
(なんだここ、湖に森・・・)
何が起こっているのか理解できなかった。混乱している頭をフル稼働していると、少し後ろから「う~ん」と女の声が聞こえた。
「え?」
その声が聞こえたほうを見ると見たことのある顔が二人・・・しかもありえないことに出会った当初の顔だ・・・
「え?は?・・・はぁああああああ!」
「うるさいわね・・・ダレよ・・・」
「ふがっ!」
一人は文句を言いながら半身を起こし目を擦っている。もう一人はブタ鼻をならしびっくりしながら素早く起きた。
「なぁ・・・瑠璃と赤鬼だよな・・・?」
「え?私は瑠璃だけど・・・あなた誰よ・・・?」
「赤鬼って呼ばれるのは好まん!それに知らん奴がなぜ知っている?」
「いやいやいや!俺だよ俺!「俺俺詐欺ってやつね!老人だからってまだボケたわけじゃないわよ!」いやいやいや!弾蔵だよ!弾蔵!」
「「???」」
「・・・」
「今時古風な名前ね?」
「いやいやいや!俺たち友達だよね!?長年知ってる仲だよね!?俺、温泉行こう!の電話しようとしてたぐらいお前等のこと好きだよ!」
「「プッ!」」
「アハハハハハ!やだ!もうそんな必死にならないでよ!知ってるわよ!」
「ガハハハハハ!さすがに名前が出ればわかるわい!」
「なっ!こちとら本当に忘れられたと思って、焦ったんだからなっ!なんでそんなすぐに俺を弄れる余裕あるんだよ!」