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老人の異世界散歩  作者: 浦見 比呂
現人神の死
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爺と曾孫

読んで頂ける皆さまよろしくお願いします。

ダッダッダッダッキュッ

バシャバシャバシャ・・・ギュウウ・・・

「ふぅ・・・歳かねぇ・・・道場の掃除で疲れるようじゃもうダメかねぇ」


「何言ってんだ爺、十分歳だろうが90越えていうセリフか?それ」

独り言を呟いたらそれに答える様に後ろから呆れた声が聞こえた。


「なっ!てめぇ何聞いてやがんだっ!空気読んで聞かなかったふりでもしておけっ!」


「はぁ・・・別に聞きたかったわけじゃねぇよ。母さんが朝飯できたから呼んで来いって言われて来ただけだ。」


「ちっ、可愛げのねぇ曾孫だ。未だに信じられんわ。俺の可愛い彩ちゃんからこんな憎たらしい子が育つなんて・・・ブツブツ」


「何言ってんだ!ほぼ爺!てめぇのせいだろ!てめぇでこの状況作っておいて非難される筋合いねぇよ!」


「はて?何のことかの?俺がそんなことした記憶がないが?」


「爺!てめぇのせいで俺がどれだけ灰色の青春を送ってきたか!爺ちゃんも同じこといってたぞ!」


「何言ってんだ。男が一度発した言葉の通りに鍛えてやったではないか!てめぇで言った言葉に責任取りやがれっ!」


「アホかっ!どこの誰が物心付く前に言った言葉を真に受けて何も知らねぇガキ相手に虐待じみた行為をやり続けるんだよ!」


「俺だなっ!///」テレテレ


「褒めてねぇよ!正直家の人間はそれが当たり前かの様に過ごしてたから中学時代まで疑問に思わなかったさ。でもな?俺の痣や怪我が余りにも多くて学校で問題になってから大変だったよな?!」


「あれは俺が原因じゃねぇよ。世の中があれぐらいの鍛錬で児童虐待だ通報だの騒ぎやがって!児童相談所は来るわ、警察は来るわ、テレビ局は来るわ、門下生が押し寄せるわ、で大変だったな」


「そう大変だったんだよ。門下生共が見た目やべぇやつしかいねぇからテレビ見た奴らほぼ全員俺の家が裏稼業に思えちまったんだよ。警察が家に入ろうとするのを門下生が止めるあの映像、警察24時とどこが違うかわからんかったぞ?」


「あれは笑ったな!わっはっはっはっはっ」


「そのせいで俺は地元以外じゃもう絡まれるわ!怖がられるわ!話しかけられるのは微妙なチンピラもどきばっかだ!高校行っても地元以外の奴らはもう目も併せて貰えなかった!」


初投稿なのでダレない様に書き溜めがなくなり次第、ゆっくりやっていきたいと思っています。

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