表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

文々。新聞 幻想郷2、3番目の年長者!?ユイさんにインタビュー!

これは「東方竜人卿」第8話の後に取材したインタビューです。

先に読んでからご覧ください。

https://ncode.syosetu.com/n2145fd/

ジャーナリストの射命丸(しゃめいまる) (あや)は今回、新しく幻想郷にやってきた竜人のユイ氏に話を聞くことができた。

文「本日はよろしくお願いします!」

ユイ「うい。ところでお前さん誰?」

文「あやや、ご存知ないんですか?私、文々。新聞の記者の射命丸 文と申します。」

ユイ「あや、ね。覚えた、多分。」

文「多分…ですか。」

ユイ「嘘嘘。一応顔と名前は覚えてはおくよ。」

文「ありがとうございます!では、最初の質問いいですか?」

ユイ「はいよ。」

文「ユイさんって幻想郷に来る前は何をなされていたんですか?」

ユイ「ん〜、難しい事を聞くなぁ。実際のところ幻想郷に入る直前まではある所で世話になってたんだよなぁ。」

文「ある所とはズバリどこですか?」

ユイ「別に悪い事はしてないけど、『磔の牢獄』ってところで拘束されてたんだよね。」

文「服役の履歴を持ってるんですね。どのくらいの間服役されていたんですか?」

ユイ「まあ、約3000年かな。正確には2974年だけど。正直紫さんが助けてくれなかったら気が狂ってたと思う。その点ではあの隙間の大妖怪には感謝してる。だから一応『大妖怪』ってよんでるのさ。」

文「なるほど。では、年齢の方って教えて頂けますか?」

ユイ「おう、お前さんそれ分かって言ってるのか?」

文「どういうことですか?」

ユイ「あぁもういいよ。正直言って細かい数字は覚えてない。ほれ、俺も話でしか聞いていないけど、迷いの竹林に医者がいるだろ。少なくともあれに聞けば分かりやすいんじゃないか?」

文「八意(やごころ) 永琳(えいりん)先生の事ですか?」

ユイ「俺も名前までは知らんけど。一応不老不死って言うじゃないか。永遠の時を生きる以上何歳かなんてあまり数えても意味がないと思うぞ。」

文「と、言いますと?」

ユイ「竜人族は寿命ではまず死なない。老いなんかも不老の術を習得すれば老いる事はなくなる。俺は不死ではないが静かに生きるなら、無限に生きる事ができる。そこに年を数える意味があるとは思えないって事だ。」

文「なるほど。3000歳以上だとこの幻想郷ではかなりの年長者ですね。」

ユイ「そうなんだ。言うて幻想郷に来てからまだ数えるくらいしかすごしてないからそういうのは知らないんだよな。」

文「おそらく永琳先生が一番の年長者だったので、そうやって考えると恐らく2、3番目ぐらいになりますね。」

ユイ「おう、それ以上はその永琳とやらが泣くからやめておけ。」

文「あやや?意外と優しいんですね。」

ユイ「馬鹿言うな。自分の年齢に泣きそうになっただけだ。そこまで歳食ってるとは思わなんだからな。」

文「そういう事にしておきましょう。それより、ユイさんは牢屋に入る前は何をしていたんですか?」

ユイ「言っていいのかな?傭兵稼業みたいな事していた、とだけ答えておこうかな。」

文「分かりました。ところで鬼と飲み比べして飲み潰したと言う話を聞いたんですけど本当ですか?」

ユイ「事実だ。ただ、次の日2日酔いで頭が痛くなったがな。まあ、何を考えていたのか勇儀さんを飲み潰した後朝まで飲んだくれてたからな。それで2日酔いにならない方法があったら逆に知りたいもんだ。」

文「中々の酒豪ですねぇ…」

ユイ「まあ、あそこに世話になる前は本当になんでも現地調達だったからそこにあったものを水だろうと酒だろうと回収して飲み食いしないといけない状況がよくあったからな。酒が多かったんだろ。」

文「そうですか…ところでユイさんは『クリスマス』というものをご存知ですか?」

ユイ「クリスマス?ん〜、知らないな。」

文「あやや…外の世界でのイベントらしいんですが。」

ユイ「さっきも言ったけど、約3000年牢屋だったからそれこそ時代に取り残された、って感じだからな。あまり大きな声では言えないけど、ここの住人なんかよりそれっぽい空気は持っているかもしれんな。」

文「確かに、私も聞いていなかったら『あれ、見ない顔だけど古参の方なのかな?』って思っちゃいそうです。」

ユイ「あはは。」

文「話ではスペカの方も持っているそうですが、何枚持っているんですか?傭兵(?)時代もスペカってあったんですか?」

ユイ「スペカの枚数は一応14、15枚くらいかな。俺の場合四振りの剣と一緒に使ったり、呼び出したりするからそれっぽいものは抜いてそのくらいはあるけど。一応そいつらも加えると21枚だね。それから傭兵の時代もスペカ自体はあったね。今の時代のスペカは力比べみたいな感じで使われてるだろ。俺が傭兵っぽい時代だった頃は本気で殺し合うために使われてたね。でもそれに耐えるために独自で訓練用のスペカをなんとか生み出して新兵に向けて撃ったりもしてたね。というより、やっぱりスペカの多さはステータスになってた。多く持っていればいいっていう考えだから。」

文「なかなか物騒な考え方ですね。ちなみにその時代で一番スペカを持っていた人の枚数って何枚なんですか?」

ユイ「正直覚えていない。ただ最低でも70は持ってた気がするな。」

文「70以上!?幻想郷でそんなに持っている人なんていませんよ!?」

ユイ「だよな。やっぱり竜人族は戦闘を好む民族だし、時代としても戦乱の多い時代だった。そのために民族で徴兵した戦闘部隊を独自で編成していたぐらいだからな。それに寿命ではまず死なないからその気になれば100でも200でも増やせる。どうしても増えたんだろうよ。」

文「その方はユイさんより強いんですか?」

ユイ「どうだろうなぁ。少なくともそいつはスペカのみを強化し続けたから武術は形だけだろうな。どういう戦いなのかでその強さってのは変わってくる。そういう意味では俺より強いとも弱いとも取れる。少なくとも武術なら俺の方が強い。」

文「そういうことですか。ここまですごいとユイさんの強さが気になってきますね。」

ユイ「自分で言うのも恥ずかしいが民族の中では2番目に強いと思う。元々、『七賢人』って言う連中がいてそいつらが政治やら軍事力を統治していてんだ。文武両道の7人衆とでも思っといてくれ。俺も一応そこに入れはしたのさ。ただ、そう言った欲が無かったから抜擢された時に断ったら『反逆でも企んでるんじゃないか。』って言われてそのまま牢屋送りさ。」

文「なるほど。では一番は誰ですか?」

ユイ「悔しいけど、七賢人のトップだな。文武両道を極めに極めた奴だ。」

文「ユイさんは冤罪を着せられて悔しくはないんですか?」

ユイ「そりゃ悔しいなんてもんじゃないさ。憎い。これが一番しっくりくる言い方だね。ただ、そのあと竜人族は戦で負け続けて七賢人も随分死んだって聴いてる。そこに俺に冤罪を被せた奴がいれば万々歳って思うことにしてる。」

文「意外と闇が深そうですね…」

ユイ「生き物なら誰だって闇は持ってるだろ。」

文「そんなもんですかね。では、話題を切り替えましょう。」

ユイ「はいよ。」

文「彼女っていたんですか?」

ユイ「いきなりぶっこむね!?どちらかと言うと親の関係で許婚いなずけみたいなのはいたけども、あまり好きって感じでは無かったから、最悪別居でそれぞれ自由に生きる、って言う考えを持ってたね、相手もそれで納得してたし同じ考えだったっぽい。」

文「子供は?」

ユイ「急にお前さん性格変わってないか?いないな。それより前に放り込まれたから。」

文「なるほど。結局そこにたどり着くんですね。ここまでくるとユイさんに『普通』なんてない気がするのは気のせいでしょうか。」

ユイ「あるよ!…多分。」

文「ふ〜む。じゃあユイさんは何か趣味はありますか?」

ユイ「むぅ…魔術研究?」

文「それを普通と言えるあなたは普通ではないと思うのですが。」

ユイ「というか、自分の能力の応用だな。」

文「能力の応用?」

ユイ「俺は『文字を操る程度の能力』を持っている訳だけども、言うなれば文字っていうのは無限の可能性を秘めている訳だ。文字で意思疎通ができるようになったからこそ生き物は進化した、と言っても過言ではない訳だ。で、俺はその能力を用いてどう言ったことができるのかっていうのを実験している訳。」

文「なるほど。確かに新聞の事件の大きさは文字数で決まりますからね。」

ユイ「なんか違う気がするけど。とりあえず、それをうまく使うことができればなんだってできるってこと。ただ流石に不老不死とかはやらないけど。」

文「しないんですか?」

ユイ「不老不死になった結果どうなったか、永遠亭の医者をみればわかるだろ。」

文「また永琳先生ですか。」

ユイ「不老不死をしていい例になるだけだ。」

文「ほかにもいると思うのですが。輝夜さんとか妹紅さんとか。」

ユイ「ほかにもいるんだ。」

文「紫さんに連れてこられて幻想入りっていうのは珍しいと思いますがどうですか?」

ユイ「一応、幻想郷に来れる定義って言うのは『幻想になったもの』だろ。他にもあるかもしれないけど。俺は竜人族の敗戦続きでそれどころじゃない状況になったもんだからすっかり忘れ去られたんだよな。そう言う意味ではただ連れてこられたんじゃなくて、『幻想郷にいける条件は満たしているけど幻想郷に行けない例』になるんじゃないかね。幻想郷に張ってある結界は外の世界のどこからでも幻想になったものを集めるらしいが、それに対抗できるだけの力があの牢獄にはあったんだろうな。」

文「なるほど。これで質問は終わりです。ありがとうございました!」

ユイ「はいよ。新聞、楽しみにしてるぜ。」

明るいい人でしたけど、闇の深そうな人でもありそうですね…

次は誰を取材しましょうか?

射命丸 文がお送りしました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ