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たいだ

作者: 夢賭

怠惰な日がくる


数年前から必ず。


なにもかも


振り払って


投げ捨てて


どこかへ


行ってしまいたい。


誰も気にしない


私も気にしないで


1人でいなくなりたい。


事故や事件で


毎日たくさんの人が


いなくなっているのに


どうして私はまだ


ここにいるのだろう。


自分でどこかへ行く


勇気も


気力も


信念も


何もない。


何も変わらない。


でもいなくなりたいと


考えてしまう。


私が望むことは


私が私でいなくなりたい。


私という人格を


私という存在を


消し去りたい。


辛い日々なんてない。


悲しいことなんてない。


仲の悪い親がいて


心配してくれた姉妹がいて


友達も恋人も


ちゃんとそれなりに。


恵まれてきた。


幸せな方だった。


1人になりたい


1人だと寂しい


1人にしてほしい


1人は怖い


遠くへ行きたい


どこへも行きたくない


でも


もう何も見たくない


聞きたくない


感じたくない。


目があれば


気になるものを見てしまう。


耳があれば


気になるものを聞いてしまう。


心があれば


動いてしまう。


笑うのも


泣くのも


怒るのも


嬉しくなるのも


悲しくなるのも


憤るのも


全て


なくなってしまえばいいのに。


ドナーカードで


わたしの全てを誰かに


与えられるなら


心ももらってほしい。


存在を消したい。


そんな奴がいたね


それすら思われないように


消えてなくなりたい。


このまま


瞼をおろせば


暗闇になるように


眠りの中に


夜のままに


取り残されて


どんどんとけて


気づかないうちに


ゆっくり


ぼやけて


霞んで


見えない


空気のように


なくなりたい。


わたしを


わたしたらしめる


全て。


心も


体も


全て。


怠惰な気持ちを


押さえ込めない。




ご飯は食べますが、それ以外したくなくなる日ありませんか?

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