Apathy
ある夏の日に知らない街に出かけてみた。
見たこともない世界がそこにある
それはとても鮮明に描かれた世界
これほどまでに描けたらな
自分に酔いしれ、空を眺めて
その世界を探し始めた
いたずらに過ごす時間だけれど
画面を見つめ再び胸を揺さぶる出来事に
既に空っぽの時間は忘れてしまった
でもどこか遠くを見つめだけで
どうしようもないこんな僕は
夏の喧騒に乱れて
ただその場で立ち尽くしていた
ある夏の日にまたあの街に出かけてみた
もう見慣れた世界はそこにある
それはあのお馴染みの綺麗な世界
俯き一人涙をこぼした
快晴の空の下に相応しくない姿は
醜くて虚しいものだった
何もせずにすぎる時間
またいつの日かと同じような出来事も
既に何も感じなくなってしまった
無理だと決めつけ今はただ見つめるだけ
どうしようもないこんな僕は
幾つもの感情に荒らされて
何も思わなくなってしまった
いつからだろうか
無感情、無意味な時間
何のために生まれてきたのだろうか
もう悲しくもないのに何故か涙がこぼれて
自分で自分を傷つけたって何も答えは出ない
もう盲目で前が見えない僕は
狭く冷たい部屋の中で
ただ生きていくだけ