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雪原のバイオハザード

「何だあれは?極寒の地に何で虫の巣があるんだ!?」

 雪と氷に閉ざされた白銀の広大な大陸に建設された研究施設の鉄塔に三m程もある蛾の繭を私の夫の宅間大智たくまだいちが発見した。


「茜、どうしてお前がここに居るんだ?」

「科学者の私がここに居て何が悪いの?」

「極寒の環境でも生きていける生物の研究をしてるんだったな」

「えぇ、まあ...」

「寒い冬でも農業だっけか?」

「思うような成果出てないけどね」

 私は川崎茜かわさきあかね、今冬の南極基地(日本支部)で研究と開発を行っている女だ。

「どうして、貴方も居るの?」

「最近南極周辺で未知の集団が活動してるらしくてな」

「そんな情報ばらして大丈夫なの?」

「ただの注意喚起だから問題ない、それにもう分かってるんだろ?」

「まあね、本当は私の事恋敷くなったからじゃないの~?」

 突然遠くの方で爆発音がした。最初は何かの花火祭りかと思った。一年中雪と氷に閉ざされた環境は退屈すぎるので月に何回か行われる。けど今日はその日じゃないはず...

「え?何?」

「茜、ここは危険だ今すぐに避難しろ!」

「私もついてって良い?」

「いや、駄目だ!」

「足手纏いにならないようにするから!それにこの施設の事よく知ってるから」

「分かった同行を許可する」

「感謝します」

 研究所には試作段階とはいえ寒冷地でも生存できる昆虫や植物が居る。もしかしたらと思ったけどその予感は見事に的中した。周囲の研究員やテロリストを肥料に急速に成長していた。

「もしあれが外に出たら...」

「地球文明の崩壊だな」

「どうすんのこれ?」

「決まってんだろ、焼き尽くすのさ!」


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