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CHINKOASOBI 第一章

作者: よしお



都内のとある旅館





  (⚪・ω・)    (・ω・⚪)









   ご趣味は?

   (⚪・ω・)    (・ω・⚪)

             はい···





         あの···

      趣味といえるのかどうか···

        ち○こ遊び···

         (微笑)

        われながら

        ずいぶん夢中に···

         いやだわ···わたし···

  (⚪・ω・)    (・ω・⚪)









  

  (⚪・ω・)    (・ω・⚪)








マチ子さん、じつはね···

僕も中学2年生の頃からだから

    15年···

  ち○こ遊びは

  ずいぶんと

  やりましたよ

  (⚪・ω・)    (・ω・⚪)

            まあ···






僕の場合

セルフになりますが···

(⚪・ω・)    (・ω・⚪)

         まあ? うふふ

         









 

いや

まいったな

マチ子さん

僕はどうも

まいりましたよ

(⚪・ω・)    (・ω・⚪)

          あら?

          ふふ

        

       まいったまいった

         マイティ?

          ソー?

          

          いえ!

         これは···

        

       失礼いたしました···

     じつはただいま申し上げました

     まいったまいったマイティソー

        なのですが

        これは父が

       よく口にいたします

      父はここのところずっと

         ···

        それで

      夕食の席にいたっては

       とくにひどくて

     何かが凝縮してしまったように

    もうこれしか口にいたしませんの

        そうですの···

       あとはむっつりと

      押し黙っておりますわ···

     もう三年になりますかしら···

   そして三月ほど経った頃から妹は

        おみそ汁を

     こぼすようになりました

       すると父は

      びくっと体を震わせ

      まいったまいった

       マイティソー

         と

       うつむいて

       遠慮がちに

       申しますの

    ふだんはネイティブに寄せている

      「マイティソー」が

 ふつうの日本語なまりの「マイティソー」に

       なっております···

      仔犬みたいな目で···

   お箸を挟んだ父の太い指の大きな手が

     テーブルの上にぽそっと

      のっております

      仔犬みたいな目を

      しておりますのよ···

       おみそ汁は

    妹がひざにのうえにのせた

    ミー子(猫)にかかります

    ミー子はみゃーと鳴きます

       みゃーみゃー

   するとあの子はすごく怖い顔をして

     ミー子をにらみますの!

     すごく怖い顔をしてっ!!

    妹の、ミー子を抱えるあの指···

     長く伸びた真っ赤な爪

        あれは

      たとえるなら

    大草原の上空を舞う大鷲

     獲物を見つけます

    かわいらしいウサちゃん

   大鷲は急降下していきますわ

    ウサちゃんは逃れようと

     必死で走ります!

       ああ!

       とうとう!

    つかまってしまいましたわ!

  そのときウサちゃんの胴に巻ついた

  大鷲の爪をご想像していただけまして···?


        目···

      目はそうまるで

        蛇···

  

        いえっ!

    なんでもございませんわ!

       ううんっ!

     それからわたくしが!

     ミー子を洗面所で!

      洗いますのよ!

    今月は20回以上洗いました

  そのときのミー子なのですがずっと

   うずくまるような姿勢をして

    真っ暗な長い廊下の先の暗がりを

     じっと見ております

    体を固く固くこわばらせて

      じっと

     見てるんです


      

      

         


     

                 



( ・ω・)    (・ω・ )










        ところでわたくし

       ち○こ遊びの他にも

         読書を趣味に

        しておりますの

( ・ω・)    (・ω・ )

 はい



それでわたくし

ドゥビッターをやっておりまして

それを見ておりますと

読書垢の方々は

猫好きの方が

とても多いみたいなんですの

猫をプロフィール画像しておられたり

猫の画像や動画なんかも

TLでひんぱんにお見かけしますの

それでわたくしも

ミー子の動画をあげてみようと

思いました

そのようなわけで

洗面所でわたくしに洗われてるミー子の動画を

あげ始めたんです

と申しましても

わたくしはミー子を黙々と洗い

ミー子はというと先ほど申しましたように

いつも同じ姿勢で身動きもせず

ただ暗がりをのぞくだけの

全体にあまり変わり映えのしない

ものでございましたから

おもしろいかおもしろくないかと問われますと

あまりおもしろいものではなかったなという

反省はございます

しかしそれにしても

わたくしはフォロワーが

八百名ほどいたのでございますが

約ひと月にわたってあげつづけたその動画に

ついたいいねの数は

ゼロ、でございました

たしかに

ふだんのドゥビートでも

2つか3つほどのいいねしかつかない

さびしいアカウントではございましたが

それにしても30にのぼる猫の動画に

いいねがゼロというのは

いったいどういうことなのでしょうか

でも京一さん

それはその後に起きた不可解極まる出来事の

ほんの序章に

すぎなかったんです










(; ・ω・)    (・ω・ )







        動画をあげはじめて

        一ヶ月目の日に

        フォロワーが

        いなくなりました

(; ・ω・)    (・ω・ )









えっ⁉

いなくなったんですか?

ゼロですか⁉



はい

ゼロです



······



朝確認しましたところ

たしかに八百数十あったフォロワーが

仕事が終わって夕方見てみると

ゼロになっておりました








(; ・ω・)    (・ω・ )






それでわたくし

これはどういうことなのだろうかと

運営に問い合わせたところ

しばらくして返事がありました

そこにはこんなような文が

書かれてありました



いつもドゥビッターをご利用いただき

ありがとうございます。

ドゥビッター運営です。


初めに

これはあなた様を思ってのご忠告と

受け取っていただきたく存じます。

ではさっそく不躾ではございますが

単刀直入にもうしあげます。

この件にこれ以上深入りするのは

おやめになるべきです。

いえ、この件に関して「お考えになること」自体

おやめなることを、わたくしどもといたしましては

強くおすすめいたします。

もしあなた様がこの件に関してこれ以上

「何か」をお考えになるようでございましても

わたくしどもは責任を負うことはできません。

いえなにも、私どもは

本来私どもが負うべき責任を

放棄すると申しているわけでは

ございません。

はっきり申しあげます。

あなた様のお役に立つことは

私どもには

「物理的」に

不可能でこざいます。

その点につきましては

どうか無用な詮索はご遠慮いただき

ご理解のほどをたまわりたいと存じます。

もしそれでもあなた様が

この件に関してお考えをおつづけに

なることを選択されるのでしたら

あとは自己責任ということで

お願いいたします。

あなた様のアカウントは本日中に

こちらで削除いたします。

その後は二度とドゥビッターに

いかなる形であれお関わりになることは

お控えいただきたく存じます。




ヴィーロン·マズグ




という

メールが

送られてきましたの





(; ・ω・)    (‘・ω・` )








それは

ずいぶん

(; ・ω・)    (‘・ω・` )







イヤですね

(; ・ω・)    (‘・ω・` )

           はい







ものすごく

イヤじゃないですか?

(; ・ω・)    (‘・ω・` )

           はい

          イヤです








(; ・ω・)    (‘・ω・` )









いや!

マチ子さん!

いくらなんでも

ねえ?

それは!

イヤすぎますよ!

ねえっ!?

(; ・ω・)    (‘・ω・` )

           はい

          それはもう

          イヤですよ




  



 ええっ⁉

(; ・ω・)    (‘・ω・` )









いやいやいや

(; ・ω・)    (‘・ω・` )










 いや

 ほんと

 ちょっと

 いくらなんでも

  ···

 イヤにもほどが

 あるというか

 あらためて···

  ふふ

 ねえ?

 そうでしょ?

  (笑) 

(; ・ω・)    (‘・ω・` )

           はい

           まったく

           そうですね









 いや〜

(; ・ω・)    (‘・ω・` )









マチ子さんっ!

(; `・ω・‘)    (‘・ω・` )

           はい?









やっぱり

イヤすぎます!

イヤすぎますよそれはっ!

いくらなんでもっ!

ちくしょうめっ!

ちくしょうっ!

イヤだよそれはっ!

(; `・ω・‘)    (‘・ω・` )

            はい

           ほんとうに









 マチ子さんっ!

(; `・ω・‘)    (‘・ω・` )

           はい?









イヤでしょっ!?

(; `・ω・‘)    (‘・ω・` )

            えっ?

            はい





ちくしょう!

ヴィーロンマズグめっ!

言い方っ!

言い方ですよ!

僕がいいたいのはっ!

いくらなんでも

言い方があるじゃないか!

ということですよ!

ちくしょうめっ!

ねえっ!?

そうでしょう!?

(; `・ω・‘)    (・ω・ )

           はい!

           そうですね!










(; ‘・ω・`)    (・ω・ )




 






ううんっ!


あーーーーーーーっ!!


よしっ!!



しかし!


あいつの辞書には

デリカシーの文字は

ないんでしょうか?

ないような

気がしてたんですよ!

まえから!

ねえっ!?

(; `・ω・‘)    (・ω・ )

           はいっ!

          まったく

          そのとおりだと

          思いまっす!







(; ‘・ω・`)    (・ω・ )

  ···








つづく

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