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それはごくごく日常な日々【詩集】

明日は、君に会える日

作者: 高中 彰良
掲載日:2022/03/26

明日、君が帰ってくる

海の向こう、空の彼方から、

君が帰ってくるんだ。


一ヶ月前に帰国の連絡をもらって、

指折り数えて待っていた。


最初の一日目は、

帰ってくるという連絡は夢であるかもしれないと訝しんだ。

だって、君と離れたときだって、

急な辞令なんだといって、

あっという間に私の前から消えていったのだから。


一週間経って、

君が帰ってくるというのは夢でないと確信する。

いつもいつも業務に振り回されて、

ふたりのことは、ちっとも考えてもらえなかったから、

やっぱりはあれは撤回になったといわれそうで、

敢えて期待しないでいたんだ。


二週間経って、

君が帰ってくるというのは現実味を帯びてくる。

引っ越し日が決まったと、

送別会をしてもらったと、

その場を去る者だけに施されるセレモニーのことをきかされて、

やっとこれは確実な未来なのだと信じることができた。


三週間経って、

君が帰ってくるというのは数字を伴う未来となる。

君の乗るフライトナンバーとフライトスケジュールが知らされて、

君の帰宅時間が確定される。


本当に帰ってくるんだ、

本当に、君に会えるんだ。

狭いガジェットの画面に写る君でなく、

こことは違う太陽の明るさの部屋にいる君でない。


四週間経って、

ボーディング直前の最後のメールがきた。

そして今、君は空の上。


十六時間のフライトのあとで、

明日は、君に会える日となる。


おかえりなさい、

ただこのひと言が

明日、すべてとなる。

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