迷走 3
できるだけ、推敲はしましたが、基本、制作順に、内容は大きく変えない方針で更新してます。読んでいただく方によっては、お気に召さない方もいるかと・・・。で、読み飛ばしてもらうのも致し方ないかと。
なんだかな――ー、とは思います。
「匂い、ある男の独白」
体から破滅の匂いがする
いつかもこれと同じ匂いを嗅いだぞ
そう去年の十二月の終わりごろ
あの時はひとつの恋の終末だった
もし続ければ破滅しかないから
君か僕かどちらか生かさなければならなかった
今のは何だ
これも恋の終末だ
大いなる守らんとするものと
大いなる超えんとするものへと
人生という恋の終末だ
恋は狂気だ
人生は狂気だ
人生の狂信者になれない者の終末だ
懐疑という病に罹った獣の死だ
人生のバカバカしさに気が付いて
人生のバカバカしさに憤慨して
人生のバカバカしさに呆れかえって
埒外に歩み去る足音の匂いだ
イライラの匂いだ
「友よりの同情もあるけれど」
頭の中がこんがらかって
なにがなんだかわからない
ぼんやり霞が流れてる
この詩、誰かに見られるのかなあ
そこんところを考えとかないと
六月以来、頭痛が治らないけれど
脳みそが腐ってきたのかな
キラキラ星はまだ出ないよ
この詩も絵も、みんな、みんな、燃やそうよ
恥ずかしいから処分しとこう
吐き気がするなあ、酸っぱいのが浮いてくる
嘘つき、臆病者め、偽善者め
あかんたれめ、はよいね
死ぬるにしては、愛も知らず、愉しみも知らず
酒も知らず、ごくろはん
「わら屑のボヤキ」
独りになれないから
独りになりたくて
旅に出られないから
旅に行きたくて
愉しめないので
愉しみたくて
境遇が悪いから
境遇をよくしたいと思い
親なし、宿なしだから
親みたいな愛が欲しくて、家が欲しくて
なにもないから
すべてが欲しい
しょせん希望はそんなもの
手に入れられない物ばかり
それを知ってて、それでなお
希望にすがって生きている
臆病者の愚痴三昧
「生きたいのだけれど」
人生はボオドレエルの一行に若かない
凄みのある汚さ
精神病院の雑音
糞尿の臭い
床のゲロ
白昼の犬の交尾
雄は雌を追い
雌は雄を窺がい
犬どもは街に溢れ
バキュームカーは匂いと汁をまき散らす
ああ、これが人生?
ああ、これが、あの夢見た人生?
生きられないかもしれない
「図々しさも必要だと・・・」
人間として生きるには
大切なものが足りない
嫌悪が先に立ってしまう神経を
麻痺させるだけの欲望
そして
妥協と曖昧を許す自己弁護
わあ!ヴェ〇ナールだ、ジャ〇ルだ
「眠り」
哀しき者にとって眠りは安らぎだ
淋しき者にとって眠りは幸福だ
眠りは少なくとも平和を与えてくれるだろ
生きていけそうもない私に
私は、美しい詩や、元気のある詩は苦手で、ほぼ書けないといっていいかもしれません。グダグダ、ドロドロ、うろうろしてます。ハッキリ、カタルシスです。お目汚しでごめんなさい。