迷走 2
うんんん、少し、直し過ぎたかな――ー。
「輪舞」
まわる、まわる、世界がまわる
机も、椅子も、ギターも、本も
みんな、みんな、ぐるぐる回る
気違いじみて、ぐるぐる回る
回らずにいられなくて、ぐるぐる回る
回って、回って、ぐるぐる回って
回れるとこまでぐるぐる回って
みんな、みんな、ぐるぐる回って
堪えきれずに、ひっくり返る
どうしようもなくて、ひっくり返る
「ねじれた愛と祖母」
憐憫の情かもしれないけれど
育てた子供らから
そして、私からも
罵られ
蔑まれ
邪魔にされ
悪者にされ
それでも家族たちに尽くしてくれる
けど、私には自分を守る重荷になる
生きることの足枷になる
生きていこうとすることの手枷になる
何故に
愛し合っているのに
憎みあわなければならないのか
今日も、彼女、一人泣く
「ある日の雨と風」
雷鳴よ鳴り渡れ
烈風よ吹きまわれ
大地よ切り裂けよ
すべてを押し流せ
雨よ降れ
雨よ降れ
雨よ降れ
風よ吹け
風よ吹け
風よ吹け
「秋の歌」
からすなぜ鳴く遠い山
見る目涙が流れるが
生きることゆえ寂しいと
からす、かあかあ鳴き渡る
からすなぜ鳴く高い木に
人を恋しと思うのか
好きで一人でいるじゃない
からす、かあかあ鳴き渡る
からすなぜ鳴く街の空
夕焼け空が悲しいが
今日もあかねと戯れる
からす、かあかあ鳴き渡る
からすなぜ鳴く我が心
虚ろに響くその声も
空しく響く羽音も
からす、かあかあ鳴き渡る
「とんぼの歌」
秋の愁いは、トンボの眼
高い空、寂しい梢
落ち葉の軽い囁きも
秋の愁いは、トンボの眼
薄い日差し、涼しい水面
野を吹き渡る風のねも
秋の愁いは、トンボの眼
移る秋空、青い空
くるくる回る大きな目
秋の愁いは、トンボの眼
芒の原で戯れる
あかねトンボも飛び回る
「人生に思う」
生きることの淋しさ、辛さ
そして、人間であることの悲しさ
悲喜劇の多き生活
また、なんと美しき情熱
現実の中に埋もれて
生き続けることに疲れても
周囲を見回してみれば
みんな同じような顔をしていて
一刻も早くと家路を急ぐ
そんな変り映えのない現実に
毎日の時が過ぎていく
前節も含めてなんだか気が抜けたみたいですけど、年齢制限なしですので、こんなもんだとあきらめてくださいね。