門出とつまずき
順調に更新できてます。ある方よりご指摘がありました。
非難されないために予防線を張るのは止めなさい、とのことです。確かに、しつこい程でしたので、反省しています。でも、怖いんですが・・・
「春の私のお仕事」
紙工場に働く私は
紙を千切ります
いっぱい小っちゃくして紙吹雪
私は紙を破きます
たくさん裂いてベッドにします
シーツなど掛けず紙に潜ります
ガサゴソ毛布はいりません
顔だけ出して眠ります
今日も、夢を見ます
紙工場に働く私は
紙を千切ります
夢の中も同じです
「頭痛の種」
痛いのです
今、私は頭が痛いのです
丘の上で旗が振られているのが
見えるほど痛いのです
外は雨です
実は家の中は真っ暗なんですが
よく見えるのです
頭の中の蜘蛛の巣が
寝ながら明日の
すす払いを心配しています
「哀歌」
もやもやした雲に
何かしら感じることのできない
予感が潜むのか
瞳の翳りは
奥深く蹲ったまま
動こうともしない
拭っても、拭っても
消えぬ幻影に怯えてか
もう空には羽虫も姿を見せない
小さな影が訪れる時
いつも思うのは
破塔に翻る黒い旗
崩れ去るときに
すべてを飲みつくす波に似て
ただ過ぎ行く時
私に残るのは
水面に移る月のみか
それを乱す風のみか
「静かに夜を眺めます」
今は夜なのでしょうか
空気は冷たく
静かに眠っています
月は仄かで
穹に溶け入りそうです
ここではある時、虫が鳴きます
いつも決まった時刻に
何かが通るのです
提灯に灯を点し
影はすっかり周りに消えて
ひたひた足音が歩きます
さあ、虫が鳴きだしますよ
それがこの時刻
「慈雨に似ていた」
私は涙を流したのです
静かな夜更けでした
外は風だけが生きていました
実はテレビを見ていたんですが
雄牛が可哀そうだと
早く助けてやれと
涙を流したのです
独りだったので
恥ずかしくなかったんです
雄牛が助かってよかったなと
本当によかったなと
涙を流したのです
熱い涙でした
本当に熱い涙でした
「啼く鳥静かに」
私は一人の世迷い人
私はたいそう無駄好み
ビラビラ揺れる先のとがった草の上
枯れた言葉にい抱かれて
ワタシヲシッテ
ワタシヲシッテ
ワタシヲシッテ
ワタシヲシッテ
次は、少し短いことになりそうです。っといって、全体のボリュウムではなく、ちょっと短い詩が多くなるということなんですが…。