近況報告
少しだけ、ほんの少しだけ風向きが変わってきたかも？
「空っぽな自意識」
ああ、人生
何か自分が悲劇の主人公
悶え、苦しみ、呻き、叫ぶ
人生に、社会に、自分自身に
皮肉を、反語を、警句を、嘲笑を
死の苦しみを受けているほどに見える
みんな嘘だ
ただの感傷だ
嘆息だ、愚痴だ、イライラだ
弱さの自己弁護
汚らしい開き直り
しっぺ返し
つまらぬあかんべえ
死ぬ気は屑ほどもない
尻をまくって屁をひっかける俗悪さ
他人に見せる下手なポーズ
虚無の姿勢？
死との遊び？
なに！ 嘘をつけ！
「自覚できない遊び」
死はいったい何だろう
肉体を殺して、自分の精神の自由を守る
果たして自愛だとすると
精神を生かす自死
精神を平和にさせる自死
肉体の死後の精神を信じないまでも
人はそれに近いことを求め死ぬ
人生から死へと逃れ、自己の精神を生かす
果たして自愛だとすると
だとすると・・・
人生は遊びだ
享楽の意味ではないが、しかし遊びだ
詩など真剣に考えることはない
人生を見ると同時に分類・整理・レッテルを貼る
醒めた目を持つ自嘲だ
すべて遊びだ 苦しい遊びだ
毒薬と劇薬を両手に持った、チークダンスだ
苦虫をかみつぶして
歪んだ微笑を浮かべて
なかば発狂して踊る
自愛とのチークダンス
まったくの遊びだ
「＜抑圧＞という曖昧」
秋の淡い日差しのただなか
痩せこけて、背だけひょろ長い
「死」という木になった
「自嘲」という木の実が熟れ切って
いつかぽたりと「人生」という地面に落ちた
木の実の汁が、真紅の汁が
「遊び」という空気の中に飛び散った
べちゃっという不快な悲鳴を上げて・・・
「ディレッタント」という鴉が飛び去った後には
「薬品」という屍骸が薄笑いを浮かべて横たわっている
「永遠」という時間が眠ったので
「時間」という永遠が眼を覚ました
そこいらは「感傷」という旅人がうろつきまわるので
「虚無」という風が旅人の落していった
「嘆息」という手紙を吹き転がしていた
やはり、すべてが済んでしまっても
「柩」という陽からの「安息」という光が
あたりを「平和」という悲劇に満たしていた
「嘘」という名の彼は、今日も
「反語」という詩を「皮肉」というメロディーに乗せて
「警句」という帽子をかぶって歩いていく
「運命」という発狂はいつも有様を
「神」という眼で眺めている
「俺の近況報告」
なんだかんだと言っても
まあ早い話が
なんにもわからないんです
と、もう、こう書いただけで
俺の言いたいことは
姿を変えてしまうんで
いつもいつも
侘しい思いを噛み締めるのですが
虚無だろうが
死だろうが
快楽だろうが
そんなことは知っちゃいない
本当はどうでもいいんです
いまの私は
無駄な時間が惜しいような
気がするんですが
無駄にしていないかと言えば
はなはだ、遺憾ながら
実際は
テレビをぼんやり眺めたり
とりとめのないことを空想して
時間を過ごしたり
時には活字を眺めたり
これで、変に劣等意識があって
自嘲を浮かべたり
狂おしい程の自責の念に苦しんだり
おおいに自虐に狂って
嘆息を繰り返したり
しばらくでもすべてを忘れられるなら
少しでも平和な心持になれるなら
酒でも、女でも、何でもいいや
とにかく狂ってみたいと思いながら
しかし、その度ごとに
昔の妙にキザな振舞いなどが
色鮮やかに浮かんできて
堪らない気持ちになって
キャッと叫んで
穴に逃げ込みたい思いを味わって
つまらん、馬鹿だ、と
低く口の中で呟いてみたり・・・
死ぬことばかり考えて
死ぬ手段ばかり探して
毎日、毎日
それでいて会社に出かけて
毎月五日には給料をもらって
使い道のない金が溜まっていく
詩を本にしたいと思ったり
旅に出て行ってしまいたいと思ったり
一枚、一枚、燃やしたいと思ったり
等々
時間を過ごす種にしてしまう
金などある方がいいに決まってる
かといって
それでいいともまた限らない
馬鹿な取り留めのない事を書いたって
早い話がさっぱり分からない
見当が付かない
ので、顔のニキビをつぶしています
しかし、それにしても・・・と思います
今から感じるところは、これって、躁鬱症候群？ 罹ってた？ えーーー、今も大丈夫なの？ はーわかりませんけど・・・
