オネガイヨゾラ
我儘な身の上話を聞いて夜空
星をタップして追加する逸話
きっと耳をそばだてられてる会話
結局はすべてさらけ出してる
演じていた面の皮を剥がして
素顔のまま迎える朝に怯えている
これは子守りうたじゃないの夜空
ため息に似たものばかり寄せ集めてうたう
隠しておきたい秘密は
すかさず暴かれたがっている矛盾
どんな暗さの闇で包んでも
星明かりが射すための穴をあけている
懲りずにうたうから呆れないで夜空
昨日のうたは忘れたから
また繰り広げる醜態
逃げ込むは蒲団の中の安全地帯
零れ出たため息のすべてを捩れば
きっと私になるだろう
だからたまらずに見上げるの夜空
願わくは私滑り出したながれ星
誰の微笑の端にもかからずに
尾の裾を引っ張り退場
小石を蹴り上げ三回
目を瞑ってそんなことを唱えてる
今宵限りの戯れ言と聞き流すなら夜空
保存のきかない夜と一緒に
過ぎ去るだけの朝をちょうだい