24話 僕らのロボットファクトリー
おお!ブクマがここまでつくとは…ありがたやありがたやー
ぜひとも感想その他意見欲しいです
あまり乱暴なこと言わないでね?ガラスのハートの作者は泣いちゃうから
リュウキ達が他のプレイヤーとよりもレベルの上昇が早かった理由。それは彼らのモンスターを倒す速度、次のモンスターに挑むまでのインターバルの違いだけでない。
情報の無さ。それがレベルアップの秘訣であった。
DNOでは戦闘において全力で闘い、戦闘に価値を見出した方がより経験値が入る。
片手間で闘ってはも技術面でも成長しない。だからこそ、DNOの運営は戦闘において手を抜かせないようにこのシステムを作り上げた。
敵の戦闘スタイル、能力、スキルを知ってから闘うのと、戦闘中に自分で相手の能力を探していくのではどちらに戦闘の価値があるか。それは後者であり、リュウキたちが知らずに行っていたことである。闘いを重ねるたびに少しづつモンスターの能力を探り慣れていくリュウキたちの戦闘を運営側の戦闘担当AIは経験値の上昇を行った。
情報集めは重要なことではあるが、未知の存在に対する対処能力を磨くためのシステムでありリュウキたちは見事に乗ることができた。
一般プレイヤーでは一週間かかるとされるゼギエルへの到達をわずか二日で成し遂げたのにはそのような理由があった。なお、ダラークたち初期プレイヤーは三日で辿り着いたらしい。
情報に頼らずここまで来たリュウキたちであったが、今回のライフ工場ではありったけの情報を集めていた。今までは別に意図的に情報を集めなかったわけではない。集めるということを知らなかっただけだ。
だが、今回はダラークから事前に知らされた情報、それによりもっと知っておくべきだと判断したリュウキ達は冒険者ギルドにてライフ工場の情報を集めてから出発した。
今レベルの上昇が著しく止まり始めた最前線のプレイヤーとリュウキ達の間にレベルの差はそこまでない。そのため、ダラークは情報から敵を知るという経験を積ませるためにこのような手段を取らせた。
これから先は情報に沿った道を行く。ゆえに間違いなど起こらない……普通ならば。
「『悪鬼変身』」
工場内に入り、マップを見ながら進む。目指すは工場のボス、『エッジワイヤー』。その途中にはいくつもの宝箱があり、罠ではないかを確認しなが進んでいく。
宝箱にはレア度が1~3が通常は入っており、中身はモンスター固有の素材以外のアイテムが入っている。さらにレア度の高いアイテムはごく稀であるらしいが、確率的に1000は宝箱を開けないといけないらしい。
しかし、こういった曰くの付いたフィールドでは宝箱にまで曰くが付いてしまう。開ければブザーと共に大量のモンスターを呼び寄せるトラップ、プレイヤーにダメージや毒などの状態異常を与えるトラップが仕掛けられていることがある。
というわけで今、リュウキたちは大量のモンスターに囲まれていた。
「『ロボックス』、『ロボドッグ』、『ロボドリル』か。この工場で主に見られるモンスターだ。……ダラークさんに言われた通り、全力で倒すぞ」
「……『地底神王』。……このモンスターはテイムしないで全部倒す」
「『舞空剣技』!4本の剣をそれぞれ自在に動かせるように練習だったよね?」
ダラークから送られてきた長文のメッセージ。その中には宝箱は積極的に開けていけと書かれていた。まだこの場所、この程度の敵なら練習になるからと。
「各自で闘ってくれ。シズネ、ラビも闘わせてみよう」
「……ん。……ラビ、出てきて」
シズネの腕にラビが出現し、ぴょんと飛び上がる。
「あ、ラビだ!……けど、抱っこするのはまた後でね!」
マカはすぐさまラビに反応するが、駆け寄ることはせずに敵に目を向けていた。アザリカとの戦闘から少しは成長しているのだろう。また、今回のモンスターとの戦闘で何か強くなるきっかけが欲しいのだろう。
リュウキはシズネ、マカを一度見て、それから目の前の敵と向かい合う。それぞれ背中を向かい合わせるように敵と対面する。目の前の敵だけを倒せばいずれはこの大量の敵はいなくなる。仲間への信頼と自身の力が相手に通用するという確信から成せる陣形である。
「『ナイフスティック』!」
リュウキの相手は最も防御に特化した『ロボックス』。形は四角く、攻撃方法は単純な体当たり。依頼者の夫は始めはこのモンスターに潰されたのかと思われたが、大きさが明らかに違うということで却下された。
防御力が高い『ロボックス』だが、それでも悪鬼と化したリュウキの抜き手には敵わなかった。四角いボディにリュウキの腕が貫通し、爆発とともにポリゴンが四散する。
『ロボックス』は打撃、斬撃には強い耐性を持つが刺突、魔法には弱い。さらには防御にだけ特化しているためその他はそれほど脅威にはならない。
「よし、次!」
次々とリュウキはモンスターを倒していく。ダラークに二つ名を鍛えろと言われた通りに全力で。
「……『ロックバースト』!」
シズネが相手にするのは群れで襲ってきた『ウルフ』を連想させる『ロボドッグ』。常に3体以上で動くことで知られており、連携こそしないが一度に三体を相手することになるため厄介な敵となる。そしてその三体一心の敵は12匹となり襲ってきた。
シズネはこの群れに対して範囲攻撃を選択する。『ロックバースト』は攻撃力と速度のどちらも高い魔法であるため12体相手でも当てることができる。
ただ、『ロボドッグ』達のHPはあまり減っていない。鉄の皮膚を貫通できなかったためだ。その上感情のない機械には怯むということはない。わずかに攻撃を受けた反動で足が止まっただけである。
「……MP20使用『ロックインパクト』」
だが、そのわずかな足止めで隙は大きいが確実なダメージとなる魔法を当てることができる。MPを使用することで普段よりも発動と落下速度が速まった大岩に『ロボドッグ』達は鉄の皮膚をひしゃげることとなった。
「『スイングラッシュ』×4!」
マカの相手は先端がドリルとなっている腕を持つ人間型ロボット『ロボドリル』。
モンスターとして人間型は初めてであるが如何せん生命ではない。恐れを知らぬ機械兵士は例え攻撃を受けようとこちらを攻撃するまで止まらない。止めるためには遠距離から近づかれるまでに倒しきるか、相手の攻撃を躱して攻撃するしかない。
マカが取れるのは前者の遠距離攻撃であるが、それには手数が少なすぎる。4本しかない剣では目の前の兵士たちを止めることはできないだろう。
「一つ一つを動かすのはまだ無理。だけど、攻撃範囲をこうやって防御にもまわせば!」
マカの周りを決して自分では止まらない『スイングスラッシュ』のスキルを使った剣が回転し始める。それは触れれば即座に刻まれる剣にして盾。防御と攻撃を兼ね備えたマカなりの答えである。
機械兵士たちは気づかない。HPが全て消えるのが先か、工場の侵入者にドリルを突き立てるのが先か。
機械兵士たちは恐れない。例えHPが1割を切ったとしても構わずに回転する剣へと突撃していく。
機械兵士たちは分かっていない4つの盾を潜り抜けようともまだ剣を持つマカという少女は己の剣を振るっていない。
「『スラッシュバーン』!」
10体以上いた機械兵士がいなくなるのに時間はさほど必要なかった。
「グギュルルル」
ラビは己の性質、能力を分かっていた。まだ攻撃においては力不足であること。速度もかつて『ブラッドラビット』であったときの1/10程もないことも。
己にあるもの、すなわち『赤黒毛皮』という防御に専念して力をつけるしかない。
「ギュ!」
ラビに出来ることはリュウキ達に必要以上にモンスターを集めすぎないこと。
あまりに多くのモンスターが向かってしまった場合にはその身でもって食い止める。
『ロボックス』の体当たり、『ロボドッグ』の噛みつき、『ロボドリル』のドリル攻撃。どれもまともに食らえばいくら『赤黒毛皮』でダメージを減らそうともすぐにHPは空っぽになってしまう。致命的な攻撃は避けつつ、それでいて攻撃を掠らせることにより『赤黒毛皮』を成長させていく。いつか主人の盾となれる日を夢見て。
トラップをいくつも潜り抜けついに『エッジワイヤー』のいる部屋の前にまで辿り着いた。
ここまで情報通りに闘ってきた。危なげないときもあったが、それでも対応はできた。
「回復はできた?ポーションでHPもMPも回復しておいて。ここの敵は……ダラークさんでさえ強いって言ってた」
「……十分」
「へっへー。私、けっこう強くなったよ?」
今度はその重厚な扉を三人で押す。
何せこれから闘うのは三人の力を合わせなければ倒せないのだから。最初から最後まで力を合わせるのは……当然だ。
リュウキ 格闘家 L15
『悪鬼変身』 LV3
HP 240
MP 72
ATK 80
DEF 32
INT 23
AGI 65
DEX 24
LUK 24
*ATK・AGIに補正
所持スキル:格闘家スキル
装備:スカーレットメイル
シズネ テイマー LV14
『地底神王』 LV3
HP 144
MP 123
ATK 17
DEF 37
INT 64
AGI 14
DEX 57
LUK 40
*HP・MP・ATK・DEF・INT・LUKに補正、AGI・DEXが微減少
所持スキル:岩魔法 テイムスキル
装備:ギャブー印の失敗作(テイマー用)
マカ 剣士 LV12
『舞空剣技』 LV3
HP 198
MP 45
ATK 54
DEF 48
INT 17
AGI 27
DEX 33
LUK 20
*ATK・DEXに補正
所持スキル:剣スキル
装備:ギャブー印の失敗作(剣士用)
ラビ ブラッドラビット LV10
『赤黒毛皮』 LV3
HP 150
MP 30
ATK 29
DEF 34
INT 12
AGI 30
DEX 12
LUK 14
いわゆる修行パート?ですかね
ダラークたちが3日かかって主人公たちが2日だったのは装備の差ってのもあります。まあそっちはシステムとか関係なかったので余談になってしまいますが
ステータス表記直したので見やすくなったかなって思いますがどうでしょうか
ちょっと主人公のステータス高すぎたかな…まあ装備云々でもうちょっと実際は低くなります(特に防御面ではかなり引かれてるはず)




