22話 クエスト
DNO三日目。月曜日であるため日中は学校に、授業が終わるとそのままリュウキの家にてマカの帰宅を待ちログインした。まだ時計は16時を示しているため遊ぶ時間は十分にある。
「ん?フレンドメッセージが来てる」
時間的にはまだ授業を受けていた昼間。その時間に2通のメッセージが来ていた。
一通はダラーク。そしてもう一通はザギャであった。
とりあえず最初に来ていた方、ダラークからのメッセージを確認してみる。
「これは……あの人たちどこまで親切なんだ」
そこにはリュウキ達が鍛えるならどこそこのフィールドがおすすめだから行けとか、冒険者ギルドには毎日行きクエストを受けろだとか、二つ名は隠すのもいいが、モンスター相手に積極的に使ってレベルを上げることが大事とかこれからの冒険をするに必要な情報が命令口調で書いてあった。どれもリュウキ達が知り得ない情報で的確であったのはさすがである。
「最後に何か書いてあるな……おお、ボス戦のことか」
最後には一週間後にボスに挑む予定であり三人分の枠は開けておくから来るなら返事をしろとあった。
「二人も行くよね?」
「……もちろん」
「こんな楽しいことやらないわけない!」
満場一致であったため早速ボス戦参加の返事を返す。日時等は後日であるらしいが、マカに配慮した時間にしてくれるらしい。どこまでも面倒見の良い男であった。きっと本人は戦力のためだと言うに違いないが。
「で、もう一通はザギャさんか。この街にいるから来たら声かけてくれってさ。早速こっちも返事しておくか」
まさかザギャもわずか二日でゼギエルに到達しているとは思っていなかった。
「じゃあダラークさんの言うとおりに冒険者ギルドに行って、それから一旦ガラクサに戻ろう。マカの剣の素材を届けるのと二人の防具を受け取らなきゃ」
「あ、そうだった。そういえばこの防具って失敗作?なんだっけ」
ギャブーから貸し出された失敗作とされている防具は決して性能は悪くない。戦闘スタイルを確立している者であれば多少尖っている防具だろうと使えるのだから。
「これで失敗作なんだから成功作はどうなってるんだろうな。二人がこれ以上強くなるために防具は不可欠なんだから楽しみにしよう」
「……そうだね。……私たちはまだ万全じゃない、それだけでまだまだ強くなれるって分かる」
「じゃあさっそく行こー!」
冒険者ギルドで受けられるクエストは討伐クエスト、採集クエスト、調査クエスト、民間クエストといった種類がある。報酬はクエストにより違うがほとんどは金やアイテムが報酬となっている。
モンスターを一定数倒す討伐クエストはフィールドで闘うことを目的とするため一定の強さがないと達成できない場合があるが、報酬はそれなり。
採集クエストは討伐クエストと同様にフィールドに出るが、薬草や植物、果実といったアイテムを採集してギルドにて納めれば達成となる。報酬は討伐クエストと比べれば少ないが、闘う力が無いものはこのクエストを受けることが多い。また、モンスターのドロップアイテムを納めるクエストもあるためそちらは討伐クエストを受けた者が同時に受ける場合が多い。
調査クエストは未到達のフィールドの調査で、ボスがいるフィールドでのボスまでの道のマッピングなどがある。報酬は少ないが、これはボスに挑むうえで重要な役割となる。
民間クエストは所謂お使い系クエストだ。NPCから頼まれたアイテムを直接届けるクエストで、会話や達成時間により報酬は変化することがある。
また、ギルド以外でもクエストを受けることがあり、NPCから直接依頼される特殊クエストは報酬が特別なものとなることが多いが、どれも難易度が高い。
リュウキ達は手持ちにあるいらないアイテムを見ていくつかの採集クエスト、民間クエストを受け、クリアした。それなりにアイテムを持っていたことにより一つ一つのクエストの報酬は微々たるものだったが、合わせるとそれなりに手持ちの金が増えていた。
また、これからガラクサに戻るため、道中に出てくるモンスターに関する討伐クエストを受けておく。クエストの完了はガラクサのギルドでも受け付けてもらえるため受けておいて損はない。
「このまますぐガラクサに向かうのと、ゼギエルの周りのフィールドのモンスターと戦ってから……19時くらいにガラクサに向かうのどっちがいい?」
ここからガラクサまではモンスターと戦っても2時間はかからない。19時に向かっても防具を受け取るなら十分間に合うだろう。
「……じゃあ、ここ行きたい。……ここのモンスターがテイムモンスターにおすすめってダラークさんが言ってたし」
「私はどっちでもいいよ!今日中に新しい防具になるなら、新しい仲間をテイムしに行きたい!」
「じゃあそうするか」
シズネは行きたいと言った場所、それは機械あふれる工場跡。
かつて多くの者が働いていたが猛毒のガスが流出したために誰も近寄らなくなった場所。今はガスもなくなったが、そこで造られた機械がモンスターとなり暴れているという。
「じゃあ行こう!」
「……待って」
「どうしたんだ?」
リュウキがギルドを飛び出そうとしたが早速出鼻をくじかれてしまった。
「お兄、討伐クエスト受けてこうよ。さっき機械系モンスター討伐のクエストあったよ!」
案外闘いを最も楽しみにしていたのはリュウキであり、女性陣二人はしっかりしていた。
まだまだ設定を埋めてくスタイル




