1話 チュートリアル その1
まーたこいつは違うの書き始めたよ。
そう自分でも思ってしまいました……。
これも思い付きなのでいつまで続くか……漢字に詰まったらこっちに来るかも。
VRゲーム--それは20年前に開発され、発売された新しい形のゲームハードである。
これまではテレビ、携帯タイプのゲームが世界で幅広く遊ばれてきたが、VRゲームは脳から発せられる信号をゲームが察知し、ゲーム内で反映、またはゲーム内での出来事を脳内に信号として送るというものである。
味覚、嗅覚、触覚、聴覚、視覚をほぼ完璧に再現しており現実世界となんら変わらない感覚で遊ぶことができる。もちろん、痛覚はオンオフ可能なゲームが多い。
VRゲームが発売されまず一年目は買い手が殺到し、あちこちでプレミアム価格となって転売されていた。生産しても生産しても追いつかないので当然ではあったが……。
三年目辺りで様々な機関や組織からVRゲームの安全性を検証するよう求められた。
なにせ開発した会社だけがその生産、販売を独占していたのである。
自分らにもその権利をよこせとばかりに訴え出る会社が多かった。
だがこの開発会社であるブラックホワイトカンパニーは頑としてその権利は譲らなかった。
その代わりに、ソフトは自由に作ってもよいとブラックホワイトカンパニー側から譲歩された。まあソフトを作っている余裕もないのであるから当然ではあるが。
数年の検証の結果、とりあえずは安全とされたVRではあるが、まだまだ問題とされているものはあった。
脳がまだ成長途上の子供が使用してもいいのか?
ゲームをしすぎて勉強をやらなくなるのでは?
まだ問題が出てないだけでこれから脳への異常が見つかるのでは?
などなど、要は子供にゲームをさせるなという親からのクレームに近い声が寄せられた。
ブラックホワイトカンパニーもこれには否、と言うことは出来なかった。要は使用者の問題である。会社側にはなんら関係はない。だが、そんなことを言うわけにはいかない。
そして、その問題は政府に委ねられた。
政府は一年の審議のあと、
「義務教育を終えた満16歳以上の人間が自己責任でVRの使用権を与えられる」
という結果になった。
元々、ブラックホワイトカンパニーもVRをそこまで小さい子供向けとして開発したわけではないのでこれで一応納得することにした。
こうして開発、発売から10年経ちようやくVRは世界、まずは日本に受け入れられた。
20年後、ブラックホワイトカンパニーが初めてVRMMOを発売した。
今までもMMOは出されてきたのだが、そもそもVRを開発したブラックホワイトカンパニーだ。期待は大きい。
発売日が近づくなか、誕生日を迎えられず未だに嘆くもの、誕生日を迎えこのVRMMOを最初に始めようと楽しみにするものが多くなる。
そしてここにも、斬打竜輝とその幼なじみである粒良寧音の二人がVRMMOを楽しみに誕生日を迎えようとしていた。
「悪いな、俺のために。今までゲームするの待っててくれたんだろ?」
「別に。一人でやってもつまらないし」
「まあ、ゲームは大人数でやるもんだしな。あれ、でも他にも誕生日迎えたやついただろ?」
「いいの。私は竜輝とゲームしたかったから」
その言葉に照れながらもVRの入ったケースを開ける竜輝。寧音はすでに準備を終え隣で待機している。
「このヘルメットみたいなのを被れば自動的に脳波を解析してくれるのか。ええっと、ソフトに書いてある番号をここに入力するんだな」
ヘルメットの目の部分の画面に英語と数字を入力していく。
そして画面にゲームタイトルが映し出させる。
「竜輝、はやくして。待ちきれない」
「はいはい……。じゃあ始めますか!!」
二人はそれぞれヘルメットを被り、頭頂部にあるスイッチを押す。
VR機器は即座に稼働し始め二人の意識をゲーム内へと誘う。
『Double Name Online』--1ヶ月前に発売され、その一週間後から二つ名オンラインと呼ばれ始めたVRMMO。
始める前の誰もが二つ名ならダブルネームじゃねーよ、アナザーネームとかニックネームだろなど言う。
だが、始めたときのチュートリアルであ、それなのね、と納得する。確かにその通りだけどさー、それもあるけど……。と、少し呆れたように。
今日も新たなプレイヤーが数名増える。
期待、逃避、侮りなど様々な感情から始められるこのゲームはある意味で期待通りに、さりとて誰も逃がさず、色々な面で侮られる。
二つ名を自分の力として使いこなせるプレイヤー、それはプレイヤースキルの問題か運なのか。
そしてこのゲームは一体何をすればいいゲームなのか。
二人はこれからそれを知ることとなる。
反省は後にして2話行ってみるか




