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しるし2(詩集)

ココロココロコロコロ

作者: さゆみ


ぼくの しんぞうを はかい

そうすれば きみは いなくなる?

けれども きみは さいしょから

だれにも みえやしないから


例えば きみは とうめいな 硝子

ぼくたちは 何度も 自らの手で

きみを傷つけて こわしている

それなのに きみは きえない


ぼくたちは きみを 消せない

きみは無であって 無でないなら

永遠に ぼくたちは 放浪するのだろうか

たとえ 肉体が 死んでしまっても


ぼくたちは地球の中でのべつ幕なし

きみを転がしているとして

それとも きみが ぼくたちを 転ばせている?

わかっているのは ぼくたちは 必ず 滅びる


ココロココロコロコロ


それでも きみは 最初から最後まで

ぼくたちを支配して

ぼくたちは逃がれられない

きみは ぼくを 知っているなら

ぼくも きみを 知るべきだ


ココロココロコロコロ


きみに刺さっている棘を抜いて

きみの上に手をかざして

きみが発光して さようならと

昇ってゆくのなら


ココロココロコロコロ


ぼくはいつだって逝ける





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