プロローグ 適正判断間違えました?
新連載です。
女の子のグーレラーシャ人主人公(転生者のぞく)を書いてなかったのでかきました。
不定期開催ミニコーナーです。
よろしくお願いいたします。
高等…せめて中等になりたい!
だって憧れがあるんだもん!
グーレラーシャ傭兵国の王都に広大な敷地を有する学校がある。
広大な敷地内には大きな本校舎と各学課ごとの離れのような校舎はそれぞれ武術訓練用の修練場があるし寮や売店学食等あってだいたいここで生活できるようになっている。
建物は大体平屋で中庭を有してるグーレラーシャ特有の砦方式なんです。
その学校がかの有名なグーレラーシャ王立傭兵養成学校です。
槌士学科の修練場では武術訓練中だ。
槌っていうのはウォーハンマーつまり大きい金づちのことです。
「ギーデル、槌士は合わないと思う。」
ウニクス教官が私の槌さばきを見ながら言った。
「頑張ります!」
私は少しいつもよりおもい木槌に振り回されぎみになりながら答えた。
グーレラーシャ傭兵国は五歳から十五歳まで幼年学校十五歳から五年中等学校の教育があって二十歳から三十歳までは傭兵養成学校通称傭兵学校という教育が通常受けられる。
まあ、留学したりする場合もあるけどね。
私は王都の王立傭兵養成学校に入学したんだよね。
クリサ・ギーデル二十歳(地球世界だと十三歳くらい。)です。
目指すは高等槌士なんだけど力が足りないんですよ。
どうしたら筋力つくのかな?
「暗器のエリシール教官がな。」
ウニクス教官がなにかいいかけた。
「教官こちらも見てください!」
アルシオーネ・オルセア先輩が私より明らかに大きいハンマーを標的用の模擬人形に当てながら言った。
「わかった、オルセアすぐ行くギーデルあとでまた話すことがある。」
ウニクス教官がそうにいってアルシオーネ先輩の方へ指導に言った。
「そこの角度を変えろ!急所に入るぞ!」
ウニクス教官が怒鳴った。
つかさず反応できるアルシオーネ先輩すごいや。
いつもの極軽ハンマーにやっぱりしようかな?
人形に当たらないや。
ばすっという鈍い音がしてゼストス・ダファヤ先輩の攻撃で模擬人形が吹っ飛んだ。
「ダファヤ!もう少し繊細に入れろ!それでは飛ばしただけだろう!」
ウニクス教官が怒鳴った。
「はい、教官。」
ゼストス先輩がいつも通り冷静に答えた。
といいながら次の人形跳ばしてるよ。
槌士は比較的マイナーな学課なので同級生がもう一人しかいないんだよね。
「ジエルキスはその角度をキープしろ!」
ウニクス教官がソリウス君に言った。
その同級生がさ。
憧れの冒険者『機械停止ヘリオス』の長男のソリウス・ジエルキスでさ。
まじめにしてないのに槌さばき上手なんだよね。
ああ、高等槌士が無理でも中等槌士にはなりたい!
キシギディル大陸のモタマチムイ遺跡国最大のシレルフィール遺跡の冒険者か考古学者になりたいんだもん。
そのためにももう少し筋力つけないとね。
私、やっぱりもう少し重いハンマーにしよっと。
「ギーデル!無理はよせ!」
ウニクス教官がアルシオーネ先輩を指導しながら叫んだ。
失礼なこのくらいも…持ち上がらない。
もう少し軽いのにしようかな。
私はいつもより重いハンマーを引きずって棚に戻した。
傭兵学校の学食は本校舎にあって食費は王国立なので無料だ。
後進の育成のために色々と優遇されてるんだ。
学食は広い全校生徒が入れるくらい広いから沢山のテーブルが並んでいて一緒にくるか通信機で連絡をとらないと会えない事が多い。
昼食は日替わりのバイキング形式になってて食べたい分だけ自分で管理して食べる事になってる。
それも教育の一環なんだってさ自己管理のね。
「もっと食べないと持たないですよ。」
リオレウス先輩がトレーを片手にやって来た。
いつも思うんだけどこの人どうやって私のいる所嗅ぎつけるんだろう?
一緒に来てない時でも遭遇率高いよね。
相変わらず美人さんだよね。
青みがかった黒い髪と赤みがかった紫の瞳の美形なその先輩は間違いなく男性だけどさ。
ええ、グーレラーシャ傭兵国の王子殿下ですよ。
正確には国王陛下の従弟でお父さんが先代国王陛下の王弟殿下でお父さんが王宮で王族の義務を果たしてるので王子殿下扱いらしいです。
まあ、私には関係ないはなしですが。
「別に少なくないですよ。」
きちんと昼食バイキングでサラダと鶏肉のピラフ詰めウェティウス風とパンと紅茶とってきてます。
「うごいてるんだからもっと食べないといけないですよ。」
そういいながら空いてる席に座った。
信じられないくらい綺麗な王子様はトレーに信じられないくらい乗っけてました。
なんですか?その豚肉のレーズンロールの山、デリュスケシ風白身魚のから揚げにコロッケにミートボールのヨーグルトソースがけ?野菜は何処に行った?スープも鳥団子のクリームスープだし、パンも別もりですか?
「どこにそんなにはいるんですか?」
信じられないんですが?
「もちろんお腹の中に収納します。」
そういいながら私のお皿にせっせと自分の料理をとりわけるリオレウス先輩。
「ありがとうごさいます、でも食べられないのでその辺でお願いします。」
好きだけとれるけど残すのは恥とされてるので自分の食べられる量をとります。
それも自己管理という教育の一環なんです。
まあ残しても大丈夫ですが心が痛いんだよね中等学校できっちりそう教育されてきてるし。
「たべられないなら食べさせてあげますよ。」
リオレウス先輩がそういいながら豚肉のレーズンロールをフォークにさして口元に差し出した。
こ、これを食べろと?
一人で来るんじゃなかった、たまには一人で考え事したい日もあるしな…。
どうすれば筋肉つくのかな?とかさ。
リオレウス先輩細そうにみえても筋肉ついてるんだな。
差し出されたリオレウス先輩の腕に適度についた筋肉をみながら思った。
だからつい食べちゃったよ。
私は思わず左右をキョロキョロした。
この先輩ファンがいるんですしかも男女とりまぜてです。
みられて後でいじめられるの嫌だもん。
…でも最近はそう言う事ないな。
「大丈夫ですよ丁寧に説明しましたから。」
そう言いながらリオレウス先輩が綺麗な笑みをうかべてデリュスケシ風白身魚のから揚げを差し出した。
「自分で食べられます。」
子供じゃないもん。
「いいんですよ。」
リオレウス先輩がずいっと口元に押しつけたのでしかたなく口をあけた。
この拷問いつまでつづくんですか?
とってもはずかしいんですが?
こんなことしてる間ないのに早くたべて筋トレしないと。
ウニクス教官に槌士あってないって引導わたされちゃうよー。
年齢について。
平均寿命が230~250歳なので
10歳までは1年一歳
10歳~50歳まで3年に一歳
なのでクリサは20歳で13歳くらいです。
30歳で成人とみなされて15歳くらい
50歳からは4年に一歳で50歳は20歳くらい
と言う計算でお願いします。
複雑ですいません。
データは飛人参よりです。
阿野根の作者
よんでいただきありがとうございます。