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帰ってきたドンキーコング

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782


【カクヨム】

https://kakuyomu.jp/my/works


【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪



タイトル:帰ってきたドンキーコング


俺はある日メルカリで、

とても懐かしいゲームを見つけた。


「お、こりゃ『ドンキーコング』じゃないか!」

子供の時にずいぶんお世話になったドンキーコング。

他にも『マンホール』や『ボール』、

『ミッキーマウス』や『オクトパス』など、

数々のゲームウォッチで遊んでいた俺。


中でも『ドンキーコングⅡ』は

幼馴染とかともよく一緒に遊んで、

思い入れがとても深い一品だった。


手元にお金もあったので、俺はその日、

その『ドンキーコングⅡ』を購入することにした。


「へぇ〜、こんなのも売ってくれてるんだよなぁ」

そして3日後。

その『ドンキーコングⅡ』が俺の自宅に届いた。


「やっぱり新品みたいだ。ちゃんとメンテナンスしてくれてんだよなぁ」

別にそれで子供の時のように遊びまくる、

と言うわけじゃなく、

部屋に飾って置くのも一興で

それを見るたびに昔のことを思い出す。


子供のときの自分を思い出し、

その周りにあった物たち・人たちのことも

一緒に思い出す。

それだけで充分楽しめるもの。


「良い買い物したかもな♪」

そう思いながら机の上に

その『ドンキーコングⅡ』のゲームウォッチを

置いて眺めていた時。


ブゥン…と言っていきなり電源がつき、

真っ暗だった画面が少しだけ明るくなって

その画面に「ただいま」と表示された。


「…え?」

こんな機能、このゲームの中には無い。

多分…いや絶対無いはずだ。

「ただいま」なんて意味がわからないし、

いきなり買った人にそんなこと言ったって

言葉の意味は通じない。


「…何だ今の」

俺はいろいろ想像しながらちょっとだけ怖くなり、

少ししてそのゲームウォッチをまた手に取り、

ゆっくり表面・裏面を眺めようとした。すると…


「あれ?これ、なんだ…?」

いや見覚えがある。

見覚えと言うか、子供の時に遊んでいた

この『ドンキーコングⅡ』の裏面に、

このイニシャルが確かにあった。

刻み込んだイニシャルは「T.K」。


俺の名前は高橋浩二で、

そのイニシャルを名前がわりに

父親がちゃんと書いてくれていたのだ、確か。


「さっき見たとき無かったよな…?」

届いてすぐコイツを手に取り、

懐かしく思いながらじっくり

表面と裏面を先に見ていた俺。

その時にはこんなイニシャル、確実に無かった。

いきなり現れた、そんな感じ。


「もしかして…」

俺はそれを見て想像した。


確かこの『ドンキーコングⅡ』は

親が勝手に廃品回収に出してしまったんだ。

他のゲームを買って

そればかりに夢中になっていた俺。

だからもうそのゲームをしないだろうと

親が勝手に決め込み、

かなり古くもなっていたから廃品回収に出した。


でも俺はこの『ドンキーコングⅡ』を

本当に気に入っており、

あとで又やろうとずっと思っていたんだ。

だからあの時は本当に落ち込んでしまい、

子供だてらに

しばらく泣いて過ごした時期もあったほど。


でも多分、廃品回収先の業者の誰かが

「どうせ捨てるんなら」

とこの『ドンキーコングⅡ』をもらって帰り、

それからずっとメンテナンスでもしてくれていて、

ちゃんと使える状態にずっとキープしてくれていた。


それから誰か他の人手に

渡ったのかもしれないけれど、

ゲームウォッチ自体はずっとメンテナンスされ続け、

ずっと誰かに使われて

楽しまれながら使われながら今回、

メルカリにようやく出品された。

それを俺が見つけて購入した。


つまり、子供の時に捨てた

この『ドンキーコングⅡ』が今になって、

俺の手元に帰ってきたと言うわけ。


このイニシャルと、何よりさっき俺に

挨拶するように画面に映った「ただいま」の文字。

これも説明付けるとなると

おそらくそれしか考えられない…?


超常現象に間違いなく、

普通なら恐怖してそのゲームを捨てるとこだが、

なにぶん俺にはその過去があり、

何か不思議な気持ちでコイツと対面する内、

「今度こそ絶対捨てずに

俺の手元にずっと置いときたい…」

そんな気持ちにさせられて、

俺はそれからずっとコイツをそばに置いている。


誰でも昔になくしたものが、

本当にもうなくなっているのかどうか、それはわからない。


今は流通の時代。

もしかするとどこかで思い出の品々が、

気に入った主人の元へ帰ってくるのを

密かに待ってるのかも。



動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=pR8hIcQDDq0

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


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