鍛治の技術1
ここから鍛冶の技術の習得に入ります。
「まず、覚えて欲しいのが鍛治の基本スキルの心眼だ」
「心眼?」 「あぁ、鍛治のスキルの最初に覚えるスキルだ。心眼には鍛治制作品の品質を上げやすくなる効果と心眼のレベルを上げると制作したものに特殊な効果がつきやすくなる。」
特殊な効果ってネイツについていた森の加護みたいなもののか。そういえばラフさんが名前によって能力が決まるって言ってたな。
「心眼スキルは自力で覚えるかお前ら異邦人たちはポイントを払うことでも覚えられるらしいが。今回は練習もかねて鍛治に慣れながら自力で覚えてもらう」
「分かりました。」
そこから、だいたい30分ほど、軽く武器を作ったり、アクセサリーを作ったりした。
そのおかげで、心眼のスキルを覚えたし、生産によって経験値が入って、レベルが上がって5になった。
そんなこんなで、現在のステータスはこんな感じ。
Name:アルト Race:人間
Job:生産者 Race:剣士
Lv.5 SP:50
HP250/250 MP150/150
STR18 DEF15 INT5 MIND10
AGl15 DEX12 LUK15
SKIL
Main:生産Lv.3 品質向上Lv.4 心眼Lv.2
Sub: 剣Lv.1 身体強化Lv.1 見切りLv.1
Title:生産精霊の祝福
装備
武器:木剣・ネイツ 頭部:なし 上半身:新米剣士服(上)
下半身:新米剣士服(下) 椀部:新米剣士手袋 脚部:ブーツ
アクセサリー:なし
「ここからは、何をすればいいですか?」
「次は、特殊な加工方法のひとつ魔力錬成を教えよう」
「魔力錬成は、鉱石を精錬する前に魔力を込めることで精錬した鉱石に特殊な性質を付与することができる技術だ。魔力錬成で精錬した鉱石を使うと作成した装備のステータスを伸ばしてくれる。使用する鉱石の品質とランクが高いほどその効果も大きくなるんだ」
「なるほど、製作するときのコツとかってあるんですか?」
「精製するときは鉱石に込める魔力を一定にするとより高品質の魔力錬成した鉱石が作ることができるな。ただ、最初のうちは魔力を一定に込めるのはコツがいるから、『魔力操作』のスキルがあると成功しやすくなるぞ」
なるほど、じゃあスキル覚えるまで、練習してみよかな?
「じゃあ、練習してみます。」
まずは、魔力を手の方に持ってきて、手に持っている銅鉱石に魔力をゆっくりと込める…。
あ、鉱石が割れてしまった。うーん、込める魔力が多かったのか
減ったMPは50くらいか。じゃあ今度はMP見ながら25くらいを込めてみよう。
今度は…成功したかな?詳細を見てみよう。
名称『魔力が込められた銅鉱石』 品質:C ランク:D
魔力錬成によって、魔力を込められた銅鉱石。製作に使用することで、製作品のステータスを伸ばすことができる。
込めたMP25 ステータス補正+5
以外に銅鉱石でも補正値高いみたいだな。それに込めたMPが書かれてるってことは、もうちょっと込めたらステータス補正ももう少し上がりそうだな。
「どうでしょうか、最初なんであまり魔力込められなかったんですけど」
「ふーむ、まあ最初にしては上出来だろう。あとはこれをインゴットに精製するときの腕次第ってところか」
「とりあえず、もう少し魔力錬成の練習しながら『魔力操作』のスキル覚えるまで続けようか」
それから、また1時間ほど鉱石に魔力錬成を繰り返して、無事に『魔力操作』のスキルとEXスキルとして
『魔力錬成』を入手することができた。
ファルジュさんによると魔力錬成はほかの生産をするときにも使うことができるもので、生産するときの必須の技能らしい。
話によると各ギルドに所属している俺たちプレイヤーを含めた人たちはギルドのランクがDを越えると晴れて、初心者卒業と見なされて魔力錬成のことを教えてもらえるらしい。この魔力錬成の技能はベータから正式版になってから追加されたみたいだな。
俺の場合は、隠しクエストを受けたおかげでその過程をすっ飛ばして、覚えることができたみたいだ。
まさに、棚からぼたもちってことだな。
補足しておくと、ギルドのランクは上がS下がGの8段階あってさっきいった通り、Dを越えると初心者卒業、Bを越えると中級Aを越えると上級そして、Sになると晴れて皆伝と見なされるとのこと。
ギルドのランクをあげると使える設備のグレードも上がるし、購入できる設備も上位のものが買えるようになるらしい。その代わりランクが上がると突発的に依頼が回ってくることもあるそうで、このときの依頼の達成度によって報酬が変わるみたいだし、失敗するとそれ相応のペナルティもあるらしいから。受けるのは慎重にならないといけないな。
この話を異邦人にしてもいいかファルジュさんに聞いたら快諾してくれたから、レットにもろもろの話を
丸投げして掲示板に情報を書き込んでもらうことにした。あとで、俺の方も覗いてみようかな。
モンスターの情報や貴重な素材の情報があるかもしれないしな。
さてともう少し魔力錬成を鍛えながら『魔力操作』のスキルのレベルをあげて、次の指導をファルジュさんにお願いしよう。
ここまで見ていただきありがとうございます。次回も土曜日の八時更新を予定しています。
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