生産クエスト1
ここから、物語が動きます。
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ラフさんに送られて次に視界に入ったのはいろんな装備に身を包んだプレイヤーらしい人たちの話し声とそこかしこから聞こえるNPCらしい人たちの店の客引きの声だった。
「さて、まずは生産ギルドにいかないと。ん?なんだこの音?」
ラフさんに教えてもらった道にそって、生産ギルドにいこうとした矢先耳元に電話の呼び出し音みたいな音が響いてきた。
よくよく見てみると、視界の端に電話のマークが点滅していた。
「はい、もしもーし」 「えーと、将斗か?おれだよおれ!」 「俺の知り合いに詐欺してくるような知り合いはいないので、人違いです」
「わー!ちがうってぇ、俺だよ紅。こっちでの名前はレットな!」
「はぁ、俺はアインな。レット、もう少し電話の時の話す内容考えた方がいいよ…」
詐欺と勘違いされるような言い回しでかけてきた紅、もといレットに対してそんな忠告をする。
「ごめんて、それでチュートリアルはおわったんだろ?一回合流しないか?」
「あー、ごめん先ギルドにいってからでいい?終わったらまた連絡するからさ。」
「そっか、了解またあとでな」
少し落胆してるような声が聞こえてそのまま通話がおわった。そんなに悲しそうにしなくてもいいのに…。
相変わらず、犬みたいだなぁ。おもわず笑みがこぼれる。さて、いきますか。
『生産ギルド前』
噴水広場から歩くこと数分。生産ギルドのなかは想像以上に賑わっていた。
登録をしている人や、オークションいに参加しているとおぼしき人たち、さらには依頼を受けてる人やパーティを簿お周している人等いっぱいいた。
「ようこそ、生産ギルドへ!本日はどんな?ご用ですか?」
「登録をお願いします。」 「それでは、ギルドカードを提出して、いただけますか?」
えっ?他のギルドいってからじゃないと登録できないのか?いやでも、ラフさんは、最初にここにいけっていってたしな。聞いてみるか。
「ギルドカードはまだ持ってないんですが、他のギルドにいってからじゃないとだめなんですか?」
「いえ、そういうわけではないんですが、ここに来る異邦人の皆様はもれなく、他のギルドに行ってから来ていたので…」
そういうと、なぜか、俺の顔をジーッとみてくる受付の人。
「えっと、俺の顔に何かついてますか?」 「はっ!?し、失礼しました。あの、失礼だとは思うんですが、生産ジョブはなにか、教えていただいてもいいでしょうか?」
別に教えても問題ないよな。
「生産者ですけど…。あの、どうかしました?」 「まさかとは思ったけど、ほんとうに?す、すいません!ちょっとまっててください!」
そういって、奥に走っていく受付の人。うーん?
もしかしてこれがラフさんが最初に生産ギルドに行って欲しい言った理由なのかな。
あと、心無しか後ろのプレイヤー達が俺の方を見ているような……。
もしかして、めんどくさいことになる?
とりあえず、考えないことにしよう。んー、まってる間にラフさんからもらった称号の確認でもするか。
『生産精霊の祝福』…生産を司る精霊に認められた証。生産行動時のHP、MPの消費軽減、製作物の品質、耐久、効果上昇。
あなたのこれからの活躍楽しみにしているわ。 ラフより
これは、他のプレイヤーにたいしてすごいアドバンテージだな。それにラフさんに楽しみにしてるって言われちゃったし。頑張るか!
そう、決意を新たにしてると受付の人が戻ってきた。めっちゃ息切れしてるし。
「お、おまたせ、しま、した…。ギルマスが会うそうなので、こちらに、どうぞ…」
そういって、俺を奥のほうへと案内してくれる受付の人、とりあえず、ついてくけど絶対こんな序盤で会えるようなひとじゃによね?
そんなことを考えつつも、奥に向かって歩いていった。
奥のへやへ入っていくアインをみて、他のプレイヤーが様々憶測をたてその結果、掲示板が盛り上がっていったのを知るのはもう少し先のことだった。
続きはまた来週です。