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授業見学

さて、午後の授業の二つ目は授業見学だ。

一階上の二年生の第三演習室に向かう。わたしたちは、ドアからそっと入る。

ただ広い体育館のようなところにふかふかのマットがたくさん敷いてある。

二年生は、ここでは、風魔法科目の飛行訓練をしている。自分で飛んでもいいし、何かの乗り物に飛行魔法をかけて飛ぶのでもいい。ここで一番人気のものは箒だ。なぜか箒にまたがると飛べるような気持になるのは万国共通のようだ。

一人の男の子が早く飛びすぎて先生に怒られている。ぶつかったりしたら大変だからだ。


次は三年生の授業だ。三年生は、幻獣と一緒に何かをするみたいだ。三年生は、自然環境室にいるので、ぞろぞろとそちらへ向かう。

自然環境室は地面が草原になっている。室内のはずなのに外のような環境なのは不思議だ。

幻獣たちは、パートナーになると大きさを変えられる。といっても、最初のうちは小さくなることしかできない。それを3年間かけて訓練すると、大きさを自在に変えられるようになるそうだ。

ここは、陸上の幻獣をパートナーに持つ先輩方が演習をしている。

白虎や九尾、フェンリル、カーバンクル、ケットシー、獅子や馬っぽい動物などさまざまだ。

可愛いなあ。わたしは、毛の生えた動物が好きなので、ここのクラスに入れたらうれしい。もちろん、パートナーになってくれる動物に毛が生えてなくてもきっと愛せるとは思う。

さっきまで小さく肩の上にのっていた動物が、いきなり大きくなるというのは見ていてとても楽しい。

「かわいい。」

私がつぶやくと、芽衣が

「かわいいよね!私、空組のがいいかと思ってたのだけど、迷っちゃう。」

空組は、ここ陸組と違って、鳥系の動物が中心だ。ちなみにペガサスは陸組で、グリフォンは空組らしい。顔で決めるのかな。

「私は。海組か竜組がいいな。」

沙羅がいう。海組には、イルカやクジラがもとになったものが多い。一緒に泳ぎたいという人がパートナーになることが多い。竜組は言わずと知れた、竜、ドラゴンだ。

この幻獣関連の科目をマスターしておくと、移動にとても便利だ、車いらずなのだ。しかも、早く移動できるので、出張の多い仕事でも優遇される。この科目は中高6年間の選択科目だ。だが、幻獣と意思疎通を完璧にしないといけないので途中であきらめる人も出てくる。でも、そう人もペットのようにかわいがっていると聞く。

まあ、長距離を短時間で移動できるようになるためには、風魔法科目もすべてマスターしないといけないのだけど。

私は、せめて幻獣関連科目はマスターしたいと思っている。ちなみに、幻獣関連科目をマスターして大学に進学すると幻獣医の資格が学べるようになる。

目の前をフェンリルが通る。

「あっ」

「ん?」

陸翔先輩だった。

「あ!莉子ちゃんじゃん。これ、俺のパートナーのアレン。」

「アレンくん?よろしく。」

アレンは銀色のフェンリルだ。鼻をふんふんっとさせて私をちょっと匂った。

「かわいいですね。」

「だろ。莉子ちゃんはどこ組希望?」

「わたしは陸です。毛の生えた動物が大好きなので。」

「そうなんだ。組ごとに全学年で演習があるから、陸組になったら一緒にできるね。」

「はい。」

やっぱり陸翔先輩は親切だ。

「お友達は?朱雀の子だよね」

「あ、芽衣と沙羅っていいます。」

「「こんにちは。」」

「こんにちは。陸翔です。また寮であったらよろしくね。」

「「はい。」」

向こうの方から、陸翔先輩を呼ぶ声がする。

「じゃあまたね。」

陸翔先輩は颯爽と駆けていった。

「莉子ちゃん!」

「うん?」

「隅に置けないなー」

「そんなんじゃないよ。今朝知り合ったとこだし。」

「そうなのー?」

「うん。」

芽衣がからかってくる。沙羅もにやにや見てくる。

なんとなく居心地が悪い。

「朝、早く起きちゃって朝練前の先輩に会ったの!」

「そうなんだー。」

顔がちょっと赤くなってしまった。

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